即成院

極楽な時を何度も過ごせる祈りの御朱印帳 

―文:くにとみるみこ、写真:大島拓也

東大路通りから泉涌寺道を東へ進むと、御寺 泉涌寺の山門の手前にあるのが塔頭 即成院。門には「極楽浄土」「願いが的へ」と書かれた大きな垂れ幕がかかります。

ご本尊は平安時代後期に造られてから一千年以上の時をかけて極楽浄土への祈りが捧げられてきた仏様。現世極楽浄土と呼ばれているお内陣の中へ進むと、平家物語に登場する那須の与一公からも信仰された阿弥陀如来様や私達を極楽浄土へといざなって下さる来迎二十五菩薩様がずらりと並び、そこは荘厳で静寂な中に笙の音色が響く特別な空間。まさに極楽浄土の中にいるような言い知れぬ安心感と迫力を味わうことができます。そんなたくさんの仏様とのご縁をより深く、多くの方に結んで欲しいとお話を聞かせて下さったのはご住職の平野雅章(ひらのがしょう)さんです。

即成院にはファンが多く、以前から御朱印帳の要望も多かったそうですが、普通の御朱印帳を作る気はなかったという平野さん。せっかく作るのであれば、他にはない特別なものをとこだわり、特別限定の御朱印帳を完成させました。表紙には「極楽」を意味する梵字「スカーヴァティー」の文字と1番から100番までのプレミアムナンバーが焼印され、現世でもたくさんの極楽な時を過ごせるように、また、来世は極楽浄土にいざなって頂けるようにと祈願がされた通行手形を、御朱印帳の表裏に「現世」「来世」とそれぞれ1枚ずつはめ込んであります。ファンの期待に応えるための御朱印帳は、持っていればいつでもお内陣の中へ入ってお参りすることができ、お練り供養法要で散華者として極楽橋のお渡りもできるなど特典がつけられ、さながらそれ自体がお寺とのご縁を深めてくれる“証”ともいえる御朱印帳のようです。

10月のお練り供養法要限定朱印「極楽の舞」に続き、11月限定の「極楽浄土」、1月の七福神めぐりまで授与される限定版の「福禄寿」と、即成院では和紙のデザインにもこだわった季節ごとの特別御朱印がご用意されています。

御朱印と文字との関わりについて平野さんに伺うと「御朱印の印に彫られている文字は梵字の“キリク”と言ってサンスクリット語で阿弥陀様のことを表す文字。それを御朱印帳に頂くことは、その都度ご本尊阿弥陀様のお姿を頂いているようなもの」だと教えて下さいました。

御朱印とは、文字が神聖な意味を持つ記号だったという古来の意味を現代に伝えているのかもしれません。何度も御朱印を頂きながら、仏様を身近に感じる極楽な時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

即成院

住所:京都市東山区泉涌寺山内町28(地図

TEL:075-561-3443

参拝時間:9:00〜17:00

参 拝 料:無料(お内陣特別拝観は500円)

WEBサイト: http://www.negaigamatoe.com

 

★くにとみるみこさんによるTRAVEL IDEA「御朱印と書、文字の魅力をめぐる一日」はこれで終了です。他のTRAVEL IDEAもぜひご覧ください。

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