1933年に創業したオムロンは、数々の技術革新を繰り返し「日本初」「世界初」を生み出してきた。京都にある「オムロン コミュニケーションプラザ」での軌跡を体感し、興奮してしまった僕らは、去る10月、幕張メッセにて行われた「CEATEC JAPAN 2015」のオムロンブースに潜入。世界最先端のIT・エレクトロニクスの発表の場で見た、オムロンが示す未来。

「オムロン コミュニケーションプラザ」の体験記はこちら。
http://soleil-d.com/beacon/2015/10/15/omroncom/

Photography_KENTA BABA
Edit_ADO ISHINO

“人のワクワクとやる気を引き出す”進化した卓球ロボ。

2014年に大きな話題を呼んだ「卓球ロボ」。今年発表された「卓球ロボ」はさらなる進化を遂げた。
まず、むずかしい話は抜きにしてざっくり言うならば、「人が打ったボールを打ち返す。しかも“ここに打ち返すよ”と卓球ロボが教えてくれるので、どんな初心者でも卓球が上達。だからどんどん楽しくなってやる気がでてくる」というもの。
開発の根底にあるのは、オムロンの強みである「センシング&コントロール+Think」。「考える」をプラスすることで人と機械の関係性を進化させることだ。オムロンはその進化を「代替・協働・融和」の3段階に設定。機械が人の代わりをする=代替。人とともに動く=協働。そして2015年は機械が人の能力を引き出し、人のさらなる成長を促す=融和である。進化した卓球ロボはこの“融和”をまさに体現したものと言える。機械が人の感情を察して、「やる気」「安心感」を高めること。僕らが想像する「機械」の概念を大きく変えてくれる新しい未来をオムロンは示してくれている。

卓球ロボが持つ性能の素晴らしさとオムロンが見つめる未来。こちらの動画は要チェック!

「CEATEC JAPAN 2015」のオムロンブース。「機械が人の能力を引き出す未来の姿」を体験型デモンストレーションや展示を通じて幅広く紹介。国内はもちろん、海外からも多くの人々が訪れた。

こちらが進化した卓球ロボ。人の目と同じように2つのカメラで球の軌道を空間で捉えることができる。

1秒間に80回の撮影を行い、球の重さと回転から分析。プレイヤーに打ち返す動きを一瞬で行っている。さらに打ち返す位置までもインフォメーションするのだ。

卓球ロボが打ち返す予測軌道と落下点を卓球台に事前表示。人が次にどうスイングすればよいのかを支援、アシストしてくれる。

ボールが“跳ねない”制御装置。

落下するボールを跳ねないように受け止める技術。それが「やわらか制御」だ。人にしかできなかった微妙な力加減、やわらかな感覚を機械が実現している。
この技術は、自動車やスマートフォンから食品などの多種多様な製造現場において、人と機械が協調する新たなモノづくりの場を実現させるのだ。

ボールが落ちて底に当たった瞬間に高さや重さを計算し、衝撃を吸収する。

オムロンが誇る“制御技術”の不思議。

ムービーをご覧あれ。まずは“制御なし”の状態。重力が存在する地球だから、重さも動きも予想通り。次に“振り子制御”をオン。バットが振り子のように動作を続ける。そして“無重力制御”。回し始めたそのままの速度で回転し続ける。さらには“軽々制御”。指一本で回転を軽々と止めることができる。バリエーション豊富な制御技術を駆使し、あらゆるジャンルの製造現場において、人と機械の協働を実現しているのだ。

安全な未来へ。オムロンの“見守り技術”。

日々の暮らしの中で、寝ている赤ちゃんや離れた家族、ペットの様子などが気になってしまうことがある。そんな背景をもとにオムロンが開発した「見守り技術」。機械が人や動物の状態をセンシングすることで、人の代わりに「見守ってくれる」。こちらはすでに「家族目線(HVC-C2W)」として製品化されている。
カメラがとらえた様子をネット経由で見ることはもちろん、センサーが感知した映像を解析。顔や手、人体、ペット、動体、音声の検出、顔認証、性別や表情、顔向き、視線、目つむり推定といった13の機能を搭載。

赤ちゃんの様子を見守る。赤ちゃんが笑ったときに、自動で画像をmicroSDカードに記録する機能も搭載!最高の笑顔の瞬間を感知してくれる便利な機能も、センシング技術のなせること。

「家族目線」のディスプレイ。ボディは残念ながら非売品とのこと。商品化希望!

“ぶつからないクルマ”社会の実現へ。

常に進化を続けるクルマの安全性能。オムロンは”ぶつからないクルマ”社会を実現する技術を開発中。クルマの前方、周囲の状況、ドライバーの目線をみるセンシング技術、さらには道路の状況や周囲の環境を見るセンシング技術を相互に合わせることで、ドライバーのより安全な運転をサポート。

歩行者の動きを予測し、ドライバーへひと足はやく伝えてくれる技術。

道路側にカメラを設置することで、他のクルマの状況や環境をセンシング。クルマと道路の相互センシングで、交通事故を未然に防ぐクルマ社会を実現していく。

「見守り技術」が体温計をさらなる進化へ。

赤ちゃんの急な発熱、お年寄りの熱中症や低体温症、病院などでの患者の体温モニタリングなど、体温の急激な変化に気づかずに起こる事故が増えている。そんな背景を受け開発された超小型貼り付け体温測定技術。体温測定アルゴリズムを組み合わせた熱流センサが皮膚の内側から発する熱の動きを測定。脇の下などではできなかった24時間測定が可能となる。症状が現れるまえに警告を受け取ることができるようになるのだ。

新開発の超小型センサ。貼り付け型にすることによって時計やネックレス、メガネなどにも搭載できるのかも。

「CEATEC JAPAN 2015」 オムロンブース後記。

京都にある「オムロン コミュニケーションプラザ」で見たこれまでのオムロンの歩み。そして今回、「CEATEC JAPAN 2015」で体感したオムロンが目指す未来。すべては創業者・立石一真氏が唱えたオムロン社憲「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」の信念が受け継がれ、繋がっていると実感した。
人が機械をつくり、機械が人を助ける。そうして人は本来の“人“らしいクリエイティブな暮らしを取り戻す。社会のニーズを予測して、技術開発を行い、世界の未来を明るく照らしてくれるのだ。

オムロンのFacebookページでは、今回の模様も含め、随時情報を発信中。要チェックです。

OMRON Facebookページ
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「オムロン コミュニケーションプラザ」の体験記はこちら
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