野宮神社

平安の昔も平成の今も、人々の願いが集う信仰の宮

―文:大木由美、写真:本間腕

 

その昔、伊勢神宮の斎宮(天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする役目)に選ばれた皇女が、精進潔斎をするために籠もったといわれる野宮神社。黒木鳥居と小柴垣で囲まれた境内は、平成の今もその神秘的な雰囲気を失わずに人々を迎えます。

黒木の鳥居は、樹皮のついたクヌギの木をそのまま使ったもので、日本最古の鳥居の形式なのだとか。祭神は天照大神と、嵯峨野でもことに歴史を感じる神社です。

こちらで特に有名なのは、源氏物語「賢木」で光源氏と六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の別れの舞台となったエピソード。秋の花も枯れた遥けき野辺、お互いにまだ惹かれ合う心がありながらも別れを告げる二人の姿は、恋多き源氏物語の中でも屈指の名場面です。

そんな野宮神社、平成の今は、縁結びのご利益があるとして恋に悩む人々が四季を問わず訪れます。源氏物語にちなんだお守りや絵馬もあり、真剣な表情でお参りをする修学旅行生の姿も……縁結びのお守りには平安貴族の男女が手を取り合う姿が描かれ、確かにご利益がありそうです。

野宮大黒天の横に置かれている大きな石は、お亀石。祈りを込めて石をなでると、1年以内に願いが叶うという京都でも有名な開運のパワースポットです。恋愛成就、開運招福など欲張りにお参りをしてしまいましょう。

境内を出ると、周囲に広がるのは嵯峨野の竹林。風情ある小道を歩いていると、かつて光源氏が歩んだ平安の秋の風を感じることができそうです。

 

野宮(ののみや)神社

住所:京都市右京区嵯峨野宮町1(地図

TEL:075-871-1972

時間:9:30~17:00

休業:無休

料金:無料

WEBサイト:http://www.nonomiya.com/

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~嵐山・嵯峨野をめぐるはこれで終了です。他のTRAVEL IDEAもぜひご覧ください。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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