茶油屋農場

「茶源郷」の異名を持つ宇治茶の産地・和束町を訪ねる 

―文:林宏樹、写真:本間腕

 

奈良県にほど近い京都府南部に位置する和束町。人口4200人ほどの山あいの小さな町ですが、宇治茶として流通しているお茶の約4割を生産している宇治茶の一大産地です。

町全体に茶畑が点在し、山の斜面に茶畑が広がる様子から「茶源郷」の異名を持ち、最近では観光スポットとしても注目されはじめています。

この和束町で、農薬や化学肥料を使用せず、お茶作りをしているのが茶油屋農場さんです。代表を務める野池佑麿さんは、1981年生まれ。地元出身者でもなければ、実家が農家でもない、まったくの新規就農の茶農家さんです。

 

野池さんに茶油屋農場の茶畑に案内してもらうと、急な斜面にお茶の木の畝がきれいに整列していました。

お茶の木を前に、「人間が生きるのに欠かせないのが食べ物。それを自分で作ってみたかった」と就農の理由を話す野池さん。2006年に和束町に移住し、最初は友人の伝手で紹介してもらった茶農家でアルバイトをしながらお茶の栽培を学び、その後茶畑を借り受けて独立。2015年には茶油屋農場を法人化し、現在では約1ヘクタールの茶畑でお茶を栽培しているそうです。

茶油屋農場さんでは、煎茶をはじめ、ほうじ茶、玄米茶のほか、紅茶や烏龍茶も生産しています。それらが購入できるのが、町の中心部にある「和束茶カフェ」。ショップでは、各農園さんが丹精込めて作ったお茶が並び、その中に茶油屋農場さんのお茶も発見しました。

運よくカフェで提供されている紅茶が茶油屋農場さんの茶葉を使用している(数軒の茶葉をローテーションで使用)とのことで、早速いただくと棘のないまろやかな味で、和束茶を使ったスイーツとの相性も抜群でした。

和束茶カフェでは、月1で日曜日に朝市が行われているほか、観光情報も揃っています。産地で茶葉を育てた山の空気を吸いながら飲むお茶は格別です。一度和束町を訪ねてみてはいかがでしょう。

 

茶油屋農場〉(ちゃぶらやのうじょう)

WEBサイト:http://www.wazukanoshizuku.jp/

 

和束茶カフェ〉(わづかちゃカフェ)

住所:京都府相楽郡和束町白栖大狭間35

電話:0774-78-4180

営業時間:10:00~17:00(日曜は9:00~)

定休日:無休(年末年始のみ休業)

※日曜の朝市はカフェ前の駐車場で10:00~昼ごろまで開催。

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~お茶をいただく」、次にご紹介するSPOTは「裏千家 茶道資料館」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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