天橋立・橋立大丸シーサイドセンター

日本三景のひとつ「天橋立」を360度から眺める 

―文:大木由美

 

百人一首にある「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立」という小式部内侍の歌で有名な天橋立。松島、宮島と並び日本三景の一つにも数えられているここは、その由来を神代にまでさかのぼるほど歴史ある地でもあります。

神の世に神の通ひし跡なれや 雲井につづく天橋立(春海)――天にあった男神イザナギ大神が、地上に祭られていた女神イザナミ大神のもとへ通うため天から架けた大きな梯子。それがある夜倒れてしまい、天橋立となったという言い伝えがあります。

実際には、自然が長い年月を経て創り上げた景観ですが、雄大な与謝の海、阿蘇と宮津湾にはさまれている様に浮かぶ緑美しい松林は、そんな伝説も頷いてしまえるくらい神秘的な光景です。

さて、そんな天橋立、どこからの景観が一番美しいのか――まずは有名なのが「股のぞき観(斜め一文字)」と呼ばれる、北側の傘松公園からの眺め。天橋立が龍が昇っているように見えることから、「昇龍観」とも呼ばれています。股のぞきとは、海が空と化し松林がまるで天へ通じる架け橋のように映ることからこう呼ばれています。天橋立という名前の由来でもあり、天橋立というと真っ先に思い浮かぶのがこの景色という方も多いのでは?

次に有名なのが、迫力の景観「飛龍観」(天橋立ビューランドから見た景色)。股のぞきとは逆に南の文珠山の山頂から北側を望む景色で、龍が天に登る姿に見えることからその名前がつきました。躍動感溢れる松林は圧巻の眺望。山頂の天橋立ビューランドへは、リフトかケーブルカーで登ります。

東から西を見る「雪舟観」は、雪舟が「天橋立図」で描いたことで知られる稲荷山神社の上からの眺め。空と山と海、その中央にかすかに見える天橋立は、著名な水墨画家の雪舟が思わず筆を取るのも納得の美しさです。

最後に、西から東を望む「一字観」。天橋立が横一文字に見える景観からこのように呼ばれ、手前の阿蘇海と奥に見える空との調和がことに映えます。夕日や夜景も美しいですね。

この天橋立の景色を余すことなく目にしたい!名物料理も堪能したい!という欲張り旅にピッタリなのが「橋立大丸」を拠点とした天橋立巡り。

「股のぞき観」の北の傘松公園側と「飛龍観」の南の文珠山側、天橋立の対岸にそれぞれ館を構える橋立大丸は、全ての席から天橋立を望めるお食事処や丹後の名産が揃う土産物屋などを有する便利な施設。知恵の文殊堂や元伊勢籠神社など、近隣の観光地へはそれぞれの館から徒歩で行けます。

特にオススメなのは、天橋立の松並木を橋立大丸のレンタサイクルで自転車を借りてのサイクリング。廻旋橋をスタートし、日の出橋を渡って天橋立の松並木へ。阿蘇海と宮津湾の気持ちのいい潮風に吹かれながら、雲井の松、羽衣の松、雪舟の松など名所の松を巡る自転車の旅はあっという間です。

最後に、シーサイドセンターのレストランで天橋立の絶景を眺めながら、冬のズワイガニをはじめ季節毎の新鮮な日本海の魚介類に舌鼓。神代から人々を魅了してきた天橋立の魅力、ぜひともその目で確かめてみてください。

  

天橋立〉(地図

橋立大丸シーサイドセンター

住所:京都府宮津市中野天橋立松の浜(地図

電話:0772-27-1313

時間:8:30~17:00

WEBサイト:http://www.hashidate-daimaru.co.jp/seaside.html

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★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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