京都宇治茶房 山本甚次郎

「本ず栽培」で育む伝統の宇治茶 

―文:深井元恵、写真:本間腕

 

「山本甚次郎」は、宇治市内に茶園を持つ碾茶生産農家。碾茶とは揉む工程を加えない、抹茶になる前の茶葉のことです。その自園の抹茶と碾茶を製造販売しているのが、築168年の母屋を利用した「京都宇治茶房 山本甚次郎」。100%宇治市産、ブレンドなし、しかも400年以上続くといわれる「本ず栽培」で育てられる、まさしく伝統の宇治茶を、試飲の上求めることができます。

本ず栽培とは?碾茶栽培では新芽の出る頃、茶園を覆って日光を遮ります。6代目の山本甚太郎さんによると、「現在では全体を遮光用ネットで覆うのが一般的ですが、うちでは、屋根によしずを編んだ本ずを並べ、その上に藁を敷いて竹で押さえます。よしずは紫外線を通さないのでより旨みと甘みを感じるお茶になるんです」、とのこと。苦みが少なくまろやかと評される宇治茶の特徴は、本ず栽培がもたらしたものともいえるのです。藁は芽の成長に応じて2、3回敷き直すなど手間と労力がかかりますが、「よりよいお茶を作るため、これからも本ず栽培を守っていきたい」、と山本さんは力強く語ります。

この日は、まず「水出し碾茶」を試飲しました。爽やかで喉をすーっと通る品の良いお味。しみじみとした余韻に浸れます。「時間があればお急須碾茶もどうぞ」と山本さん。お言葉に甘えて待つこと7~8分。その間、山本さんは宇治茶の歴史などをわかりやすく解説してくれます。歴史ある母屋で話を聞きつつお茶を味わい、ここでは宇治茶の魅力をリアルに感じることができます。

 

  

京都宇治茶房 山本甚次郎

住所:宇治市宇治妙楽36(宇治橋通り商店街)(地図

TEL:080-8520-5059

営業時間:11:00~18:00

定休日:月曜日~木曜日(祝日は営業)

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~お茶をいただく」、次にご紹介するSPOTは「Salon de KANBAYASHI」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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