竈炊き立てごはん土井

自分好みのお漬物を存分にいただく

―文:河野夏美、写真:本間腕

 

様々な食材が食卓を彩る「京料理」の文化が根付く京都。しかし、三方を山に囲まれている市内は海産物は潤沢ではありません。それゆえ、京都の気候、風土や地形を活かして作られる野菜が、京料理の主役を担ってきました。そして良質な野菜を漬けた漬物は、京料理にさびをきかせる重要な存在です。

千枚漬、すぐき、しば漬は京の三大漬物とされており、そのなかのしば漬は古くから上質な紫蘇が豊富である大原で作り続けられています。1901年(明治34年)2月5日、土井志ば漬本舗はしば漬を「名物 志ば漬」と命名し、以来115年もの間、しば漬の生産を大原の地で続けてきました。そんな土井志ば漬本舗がプロデュースする京料理のお店が、京都の玄関口・京都駅に誕生しました。

「竈炊き立てごはん土井」では、志ば漬はもちろんのこと、土井志ば漬本舗のさまざまな漬物を、おばんざいと一緒にいただくことができます。店前には出汁の香りが漂い、店内には漬物やおばんざいが並んでいて、まず臭覚と視覚から京料理を感じることができます。

こちらの「西京漬膳」は、魚や肉の西京漬を定食として提供。ごはんと漬物はビュッフェ形式で、おかわりは自由。西京漬された豚ロースは、素材の美味しさを引き立てる優しい味が染み渡っていて、漬物にも良く合います。京都に古くからある味噌屋から仕入れた西京味噌(白味噌)を使用し、うまみ調味料などを一切使わない無添加製法にもこだわっています。

 

一般には西京漬を漬け込む際に食材と味噌の間にガーゼを敷き、味噌を落とす作業を省くことがあります。しかしこちらではその作業を簡略化することなく丁寧に漬け込むことで、水分が抜けすぎずやわらかい、味のよく染みた西京漬ができあがります。漬物を手掛ける土井志ば漬本舗の「漬ける」という技術を、西京漬けにも反映しているのです。

 

西京漬膳のほかにも、「甘きつね九条ネギの卵とじ膳」や漬物を天ぷらにした「お漬物天ぷら膳」など、漬物を幅広く堪能できるお膳が用意されています。

「旬の食材をおいしくいただく」。メニューには季節の食材が反映されていて、シーズンによって異なる味が楽しめるのも嬉しいポイント。もちろん、気に入った漬物があれば、その場で購入することもできます。

ふだんの食生活のなかで、あまり意識することのない漬物を、旬の料理といただく、その豊かな味わいを感じられるお店です。

 

竈炊き立てごはん土井 京都駅八条口店

住所:京都市下京区東塩小路高倉町8-3 アスティ京都内(地図

TEL:075-634-8545

時間:9:00~22:00

休業:無休

WEBサイト:http://www.doishibazuke.co.jp/kamado-doi/kyotoeki/

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~京料理をいただく」、次にご紹介するSPOTは「佳肴 岡もと」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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