裏千家

茶道文化を資料館で学んだ後は、カジュアルに抹茶を一服

―文:中村慶子、写真:岡タカシ

 

湯を沸かし、抹茶を点て、振る舞う。茶道とは、単にこの行為を行うにとどまりません。茶碗をはじめとした茶道具は、茶事を作り上げる大事なファクター。掛け軸、釜、水指など茶席のしつらえや、茶庭(露路)にも調和が求められます。それらの要素と亭主、客が一体となって進行する茶事は、時間や空間そのものが総合芸術。茶道はそんな深い精神性と独自の哲学のもと、長い年月をかけて継承されてきました。

茶道界において最大の門人を擁する裏千家。「茶道資料館」は第15代の鵬雲斎千宗室前家元が発案して設立した、総合的に茶道文化を学べる美術館です。茶道に関する企画展(年4回開催)では、茶碗や掛物、棗や茶杓など茶道具の名品のほか、歴史的文書や歴代家元の書などを展示。2階には千利休の好みを取り入れ、3代宗旦が建てた裏千家の代表的な茶室「又隠(ゆういん)」の写しが展示されており、茶室内が見学できます。資料館に併設されている「今日庵文庫」では、6万点を超える茶道関係資料や書物が収蔵されており、図書の閲覧ができます。

茶道資料館入館者は点茶盤とよばれるテーブルと椅子を使用した立礼形式で、抹茶と季節のお菓子がいただけます。この形式は、明治初めに日本で最初の博覧会が京都で行われた際、第11代家元玄々斎宗室が海外からの客人をもてなすため考案しました。抹茶を初めて飲む人も、作法を知らない人も気軽にお茶を楽しんでいただけます。作法やしつらえについて知りたければ、呈茶の担当者がいろいろと教えてくれます。茶道のもてなしの心を感じながら味わってみて下さい。

 

茶道資料館

住所:京都市上京区堀川通寺之内上る寺之内竪町682裏千家センター内(地図

TEL:075-431-6474

開館時間:9:30~16:30(入館、呈茶は16:00まで)

休館日:月曜、展示替期間、年末年始

料金(一般):特別展1,000円、通常展700円

WEBサイト:http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/index.html

※今日庵文庫(075-431-3434)は日曜、祝日、第2・4土曜、8月16日、年末年始が休館。

開館時間10:00~16:00(土曜15:00まで)。入館無料

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~お茶をいただく」、次にご紹介するSPOTは「京都宇治茶房 山本甚次郎」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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