紫織庵

モダンな町家で、独自の美意識に触れる 

―文:木村桂子

 

京都市の指定有形文化財でもある、京のじゅばん&町家の美術館「紫織庵」。伝統的な京町家に、茶室やサロンなどが組み合わさっており、近代建築としての京町家を存分に堪能できます。

シンプルでいて無駄のないその造り。付書院や床の間、床脇を備えた格式ある和室はしんと透き通った空気が漂い、一見の価値あり。また客間と仏間の境にある欄間は、日本画家である竹内栖鳳が手がけたもので、東山三十六峰をモチーフにした桐正目の美しさには思わず目を見張ります。

2階にある20畳の洋間サロンもまた、味わい深い一室。暖炉やステンドグラス、シャンデリアなど大正ロマンを感じられる造りや調度品が溢れ、当時の“贅沢”を肌で感じることができます。

2階広間で展示されている京じゅばんも、紫織庵の見所のひとつ。じゅばんとは、和服を身につけるときの下着のひとつ。下着とはいっても“見せる”ことを前提としており、その佇まいからは女性たちの秘めたるおしゃれ心が垣間見えます。

 

紫織庵では、錦紗織や古浜ちりめんなどの織物に、友禅や刺繍加工を施した京じゅばんや、下絵を展示。明治から大正にかけてのじゅばんは、繊細で華やか。ほぉっとため息が出る美しさです。

京都のお祭りといえば「祇園祭」ですが、毎年7/17に行われる山鉾巡行だけでなく、山鉾町の町家の中に屏風を立ててもてなす「屏風祭」も有名。紫織庵では、この「屏風祭」の様子も通年で再現しています。

屏風やじゅばん、また町家全体から漂う京都の美意識、ぜひ肌で感じてみてください。

 

 

紫織庵

住所;京都市中京区新町通六角上ル(地図

電話:075-241-0215

時間:10:00〜18:00(入館は〜17:30)

料金:大人800円、中・高校生350円、小学生以下無料(保護者同伴の場合)

WEBサイト:http://www.shiorian.com/

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~町家のお店に行く」、次にご紹介するSPOTは「Cafe Bibliotic Hello!」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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