七條甘春堂 本店

町家で伝統と万人に愛される京菓子を堪能 

―文:木村桂子

 

東山区の仏堂「三十三間堂」のほど近く、風情豊かなこの地に佇むのは、江戸時代から続く老舗の京菓子店「七條甘春堂」の本店。1865年から現代に至るまで、伝統の味と技術を伝え続けています。

店構えは、昔ながらの町家造り。紅殻格子や虫籠窓など、町家のディテールをそのまま残す雰囲気たっぷりのお店は、地元の人はもちろん観光客からも愛されています。

何より嬉しいのは、併設する甘味処「且坐喫茶(しゃざきっさ)」の趣。“且坐”とは、仏教・禅宗に端を発するおもてなしの一種で、「まあちょっと坐って、お茶でもおあがりください」という意味が込められているそう。靴を脱いで畳に座り、懐石料理風に仕立てた和菓子膳をいただけば、日本古来の“おもてなし”に心が洗われるはず。

また、且坐喫茶では和菓子作りの体験教室も開催。繊細で可憐な和菓子を4点作ったあとは、自分で点てた抹茶とともに試食。抹茶の程よい苦味と和菓子のすっきりとした甘みが、口の中でちょうどよく溶け合う美味しさです。

七條甘春堂の秋の和菓子のおすすめは、京都名産品協同組合が主催する「京ものコンクール」にて入賞した「紅葉かさね」。煉り羊羹をベースに、青葉から紅葉と移ろいゆく季節を表現した目にも鮮やかな一品です。

天然の水を使用しもちもちとした食感に仕上げた、やさしい味わいのあずきどうふ「京豆水」や、京野菜を手焼きの煎餅に仕立てた「野菜煎餅」なども、同店を代表する銘菓。

京和菓子を心ゆくまで満喫できる、七條甘春堂本店。和菓子ならではの透き通った味わいと雰囲気を、ぜひ。

 

七條甘春堂 本店

住所;京都市東山区七条通本町東入西の門町551(地図

電話:075-541-3771

時間:9:00〜18:00(L.O. 17:30)

WEBサイト:http://www.7jyo-kansyundo.co.jp/

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~町家のお店に行く」、次にご紹介するSPOTは「RAAK本店」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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