東林院

禅の精神を学ぶなら、楽しくおいしく有意義に 

―文:中村慶子、写真:瀧本加奈子

 

仏教の一派、禅宗の食事である精進料理。寺院の多い京都では、宗派や寺ごとに違う多種多様な精進料理をいただくことができます。中でも注目を集めるのが、自ら作って味わう東林院の精進料理体験。楽しくおいしく有意義に、禅の精神を学ぶことができます。

臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺の広大な敷地内には46もの個別の坊があり、その一つが東林院。沙羅双樹の美しい庭園で知られ、通常は非公開のお寺ですが、宿泊や精進料理体験者は受け入れています。

「生き物を殺してはならない」「肉や魚を避ける」から一歩進んだ、無駄をなくし生かす精神について、西川玄房住職からお話を聞いて調理開始。寺の自家菜園で収穫した野菜に豆類などのタンパク源を加え、季節感豊かな2~3品を作ります。万願寺とうがらしはへたごと、にんじんは皮ごと調理し、無駄な水やエネルギーは使いません。

出来あがった料理は、住職手製のおばんざいなどと朱塗りの漆器に美しく盛り付けられます。「食事五観文」という心がけを唱和した後、奥書院で庭を愛でながらみんなで試食するのも心うれしい時間。どの料理も味わい深く、いただきながら食べ物への感謝の気持ちも宿ってきます。

 

精進料理のレシピを覚えられるだけでなく、「教わったことが日常生活のためになる」と国内外から多くの参加者を集め、16年続く料理教室。胡麻豆腐を作る12月は、特に人気が高いとのこと。精進料理を食べるだけじゃ飽き足らない、という人にぜひお薦めしたいスペシャルな体験です。

 

 

東林院・禅寺で精進料理を体験する会

住所:京都市右京区花園妙心寺町59(地図

電話:075-463-1334

日時:毎週火・金曜10:00~13:00

費用:3500円(材料・テキスト代含む)

定員:16名(要予約)

持ち物:エプロン、筆記具

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~伝統文化に触れる」、次にご紹介するSPOTは「京都三大祭・五山送り火」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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