南禅寺

高さ22㍍の三門楼上から絶景を味わう

―文:中村慶子

 

鎌倉時代の後期にあたる正応4(1291)年、亀山法皇の離宮が禅寺に改められたのが南禅寺の始まり。国内のすべての禅寺の中で最も高い格式を持つ寺ならではの、凛とした風格が感じられます。

広大な境内に、勅使門、三門、方丈の伽藍が一直線に並んでいるのが特徴的です。敷地に入ると目に入る高さ約22㍍の三門は、安土桃山時代の盗賊・石川五右衛門が歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で「絶景かな、絶景かな」の名ゼリフを発したことで有名。ぜひ楼上に上がって絶景を体感することをお薦めします。国指定の名勝・方丈庭園では、石の独特な配置から「虎の子渡し」と言われる枯山水庭園を心静かに味わうことができます。境内の南東に建つ、赤レンガ造りの水路閣も見逃せません。明治時代から琵琶湖の水を京へ運んでいるアーチ構造の近代建築で、120年以上経った今も閣上に疎水が流れ続けています。

東山のふもとに建ち、静けさに包まれた南禅寺。境内を散策しながら、四季折々の景色と迫力ある建築物を堪能できるところが魅力です。特にお薦めの季節を挙げるとしたら、およそ200本のモミジが赤や黄に色づく秋。三門に挙がれば紅葉のじゅうたんが眼下に広がり、クラシカルな佇まいの水路閣を紅葉が美しく演出します。

禅寺ならではの特別な体験も。隔週日曜にある「暁天座禅」は、早朝の清々しい空気の中で座禅体験ができる会です。座禅の後はありがたい法話が聞け、心穏やかに一日のスタートを切ることができるでしょう。

 

南禅寺

住所:京都市左京区南禅寺福地町86(地図

TEL:075-771-0365

時間:境内自由。方丈庭園、三門は8:40~16:40(12~2月は16:10)

料金:方丈庭園、三門各500円

WEBサイト:http://www.nanzen.net

※暁天座禅は第2、4日曜(8月は休会。12月第4日曜、1月第2日曜は休会)の6:00~7:00(11~3月は6:30~)に龍淵閣で開催。無料。

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★京都に行ったらやりたいこと10
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②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
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⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
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⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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