京料理/おばんざい

京ならではのおばんざいに舌鼓

 

あおい

愛情たっぷりのおばんざいを心ゆくまで味わう

―文:柚原靖子、写真:津久井珠美

 

おばんざいといえば、京都の家庭で作られる料理のこと。つまりふだんの「おかず」なのですが、いつの頃からか「おばんざい」と呼ばれ京都らしい料理を表す言葉のひとつに。今では「おばんざいを食べること」を京都旅行の楽しみにする人も少なくありません。

そんなおばんざいを気軽に楽しめのるが木屋町通に面したビルの1F奥にある「あおい」です。店を切り盛りするのは女将の季以(としい)さん。朗らかな笑顔や客席の隅々まで目配りする細やかさが魅力で、初めて店を訪ねた人も温かく出迎えてくれます。

カウンターに並ぶのは、大皿に盛り付けられたおばんざいが13種ほど。季節の野菜や生麩、お揚げさんを使った炊きものやサラダのほか、魚の南蛮漬けやこっくり煮込んだスペアリブ、おいなりさんなど、どの料理も彩り鮮やかで食欲をそそります。「おばんざいって、“おうちのもの”だけど、一風変わったおばんざいも楽しんでほしくて」という女将の言葉通り、生クリームで風味を加えたおからサラダ、九条ネギなど和の素材を使ったキッシュなど、ひと手間加えたオリジナルのおばんざいも魅力。また〆には「女将のカレー」を。すりおろしフルーツの甘さとスパイスの辛みのバランスがたまらない、人気の一品です。

おばんざいキッシュ880円、大豆のフレッシュな風味を活かしたおからのサラダ580円、お出汁と白味噌の風味がやさしいしのだ巻き780円など、お手頃な値段も魅力。カウンター6席、テーブル6席とこぢんまりした空間ゆえ、満席になることもしばしば。できれば事前の予約がおすすめです。おいしい料理と楽しいおしゃべりで、思い出に残る時間を過ごしてみませんか?

 

あおい

住所:京都市中京区木屋町通三条下ル材木町181-2 ニュー京都ビル1F奥(地図

電話:075-252-5649

時間:17:00~23:00(LO/22:00)

休み:月曜、日曜・祝日不定休

 

 

おばんざい 綴

地元の人にも愛される京都スタイルおばんざい

―文:佐藤和佳子、写真:大島拓也

 

烏丸通から入った路地の中、因幡薬師の名で愛されている平等寺の真ん前に立つのが、地元の人から、おばんざいが美味しいことで知られている「綴」。築80年の町家からはオレンジ色の灯りがこぼれ、暖かな雰囲気が伝わってきます。二階は大人数も対応できるテーブル席になっていますが、一階は気軽なカウンター席。上には京野菜を使った日替わりのおばんざいを盛った大鉢がズラリと並び、好きなものを注文するという昔ながらの京都スタイルの和食店です。

京都の日々のおかずである「おばんざい」。京野菜の万願寺唐辛子を炊いたものや茄子の揚げ煮などがポピュラーですが、同店では卵たっぷりで優しい味のポテトサラダやカレー風味の手羽先の唐揚げ、九条ネギと出汁の風味が堪能できる九条ネギとおあげのあっさり煮、びっくりばくだん玉子などが人気です。

毎日、市場から仕入れる魚を使った料理も自慢で、お造りなどもいただけますが、海外からの観光客に人気なのが、ジューシーで柔らかく、旨み凝縮した和牛。おすすめは産和牛ステーキ(1800円)やワサビしょう油でいただく冷製 近江牛のレアステーキ(1300円)など。お酒も地酒やワインなどと料理を楽しんだ最後は、和風あっさりラーメン(半玉600円)や本日のアイス(300円)のデザートをいただけば心もお腹も大満足。平日は近所の週末や春秋の観光シーズンは予約がベター。

 

おばんざい 綴(つづり)

住所:京都市下京区烏丸通松原上ル東側因幡堂町728(地図

TEL:075-341-0808

営業時間:18:00~23:00

定休日:日曜(営業の場合あり)

WEBサイト:http://tuzuri-kyoto.com/index.html

 

★TRAVEL IDEA「京都に行ったらやりたいこと10 ~京料理をいただく」、次にご紹介するSPOTは「都野菜 賀茂 河原町店」です。

★京都に行ったらやりたいこと10
①寺社仏閣をめぐる
②お土産を買う
③嵐山・嵯峨野をめぐる
④京料理をいただく
⑤きものを着る
⑥お茶をいただく
⑦海の幸をいただく
⑧町家のお店に行く
⑨伝統文化に触れる
⑩自然を感じる

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