日本酒とワイン 酉(そそぐ)

厳選食前酒とこだわりの一品をいただく

―文:佐藤和佳子、写真:大島拓也

 

ディナーの前に立ち寄りたいのが、ここ北大路堀川に立つ「酉(そそぐ)」。暖簾をくぐり木の引き戸を開けると、土壁に木の梁、立派なカウンター、奥に緑が見える坪庭という、美しい佇まいが奥へと続きます。

こちらは日本酒と日本のワインが楽しめる一軒。特に日本酒は、店主の岸元成人さんが全国の蔵元に足を運んで選んだ、米の旨みや甘みが感じられるお酒が揃います。お酒は岸元さんが北のお酒が好きということから、新潟や山形のものが中心ですが、南は福岡や佐賀まで全国の日本酒を楽しむことができるのも魅力。基本的にリストは春夏秋冬ごとに更新されますが、その中でも少しづつ変わっていくので、いつ訪れても新鮮です。

さて、ゆったりとした木の椅子に腰を下ろし、リストを拝見すると長野の『井の頭』や奈良の『睡龍』など、日本酒好きでも、ちょっとお目にかかったことの無い銘柄ばかり(11月末までの銘柄)。どうしようかと迷っていると「普段は何をお飲みになっていますか?」と声をかけてくださいました。「普段、日本酒を飲んでおられなくても、ビールや芋焼酎などいつも飲んでいるお酒をおっしゃってくだしましたら、おすすめのお酒をお出ししますよ」とのこと。またエチケットの面白いものも置いているので、ジャケ買いではないですが、エチケットで選ぶのも面白そうです。

そこで選んでもらったのが富山県の羽根屋(11月末までの銘柄)。昨秋収穫した酒米で仕込んだお酒を春に絞り、熟成した今秋にいただく、ひやおろしのお酒です。こちらを伊万里のそば猪口に注いで出して下さいました。手に馴染み良いそば猪口は口当たりも良く、お酒がすっと入ります。器の種類も九谷焼や有田焼など様々あり、こちらも楽しみ。さて、お酒に合わせたのは、オリーブオイルをかけた自家製鶏ハム(580円)。他にも鮭の酒びたしやコッパ(豚の首肉の生ハム)、いぶりがっことクリームチーズなど、一杯いただくのに嬉しい、ひと皿が揃っているのも魅力です。

お店は3時からオープンしているので、散歩の途中の昼のみとして、またディナーの待ち合わせの場として、食後の一杯を飲みに訪れるのもおすすめ。一人で訪れても楽しめますし、「素敵な店をみつけたので一緒に行こう!」と誰かを誘って行きたくなる一軒です。

 

日本酒とワイン 酉(そそぐ)

住所:京都市北区紫野西御所田町35(地図

TEL:075-276-7753

営業時間:15:00〜24:00

定休日:火曜日 

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