京都市動物園 図書館カフェ

動物園の飼育スタッフが伝える動物たちの魅力を

文:佐々木歩、写真:マツダナオキ

1903(明治36)年に開園し、全国で2番目に作られた京都市動物園。7年前から始まったリニューアルを経て、2015年秋にグランドオープンしました。園内の動物たちとより近く、同じ目線で触れ合えるなど、動物展示と呼ばれる工夫が行われた結果、以前にも増して動物たちの魅力にひかれる人々で賑わっています。

リニューアルに伴い新たに開設されたのが、入場無料の図書館カフェ。動物園を訪れた人が休憩できる他、もっと動物を知りたいと子どもたちが図鑑や写真集に手を伸ばします。動物園に入園しなくても利用できるので、岡崎公園付近の散策の休憩に訪れ、ふと本を手にとる人も少なくありません。

図書館自体は以前からありましたが、動物園リニューアルに伴いこちらも刷新。明治時代から近年までの蔵書に加え、ブックディレクターの幅允孝さんの協力も得て、約6,000冊がズラリと並んでいます。「この図書館の面白い点は、図書館法に基づいた並べ方ではなく、動物の種類ごとに開架されていること。図鑑や写真集、絵本、マンガなど、動物関連の本がこれだけそろった所は他にあまりないですよ」と副園長で獣医師の坂本英房さん。

「図書館は飼育スタッフが図書委員として運営しています。壁面は動物種ごとの蔵書が並んでいますが、企画棚といって、テーマを設けた書棚を、不定期更新しながら置いています。京都大学との連携協定をしていることから「サルから学ぶことはあるのか」というテーマの棚もありますし、「鳥の声を聞け」、そして「動物絵本傑作選」という企画棚もあります。

坂本副園長のおすすめの絵本は、『ふたごのしろくま』(あべ弘士著・絵、講談社)シリーズの3冊。「旭川市旭山動物園の飼育係だった人で、飼育係ならではの目線で描かれた動物だちが生き生きと描かれています」。

図書館の入口にはカフェも併設。公募で選ばれたコーヒー店「SLOW JET COFFEE」で、図書館カフェが関西の第1号店になります。図書館の本を読みながらカフェ使いもできるので、親子連れやカップルにも人気です。テラス席もあるので、コーヒーを飲みながら読書タイムが楽しめ、ます。

館内には、明治時代に作られた貴重な蔵書があり、ワニや白フクロウ、アライグマなどの剥製がいたる所に置かれ、また2階のスペースは動物園研究員の研究発表の一環として写真展なども行われています。

「昨年12月から月1回、『夜の図書館カフェdeトーク』を開催しています。動物園職員や京大の若手研究員などが交代で話をするというもので、大人のための動物園といいますか、コーヒーを飲みながら聞いていただきます」。17:30から1時間ほどで、先着20名、要申込とのこと。ホームページで告知されます。「ふらりと立ち寄って、好き好きに過ごしていただける図書館です。市民が作った動物園らしく、市民の皆さんの意見や要望を取り入れつつ、魅力ある動物園にしていきたい。図書館も地域のコミュニティーとしての活用も広めて行ければと思っています」。


京都市動物園 図書館カフェ
住所:京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内(地図)
TEL:075-771-0210
営業時間:9:00〜17:00、12〜2月は16:30まで
定休日:無休
WEBサイト:http://www5.city.kyoto.jp/zoo/institution/library

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