ロームシアター京都

観劇はもちろん、ランチに休憩にとライフスタイルに寄り添う劇場

 

―文:木村桂子、写真:岡タカシ

劇場写真提供:ロームシアター京都

 

琵琶湖の湖水を引く疏水。京都市内をゆっくりと流れるこの疏水は、1890年に第1疏水が完成してから120年以上、京都の街を潤してきました。そんな疏水に隣接して建てられているのが、京都府民から長年愛されてきた京都会館で、2016年1月にリニューアルオープンしたロームシアター京都です。

まず驚くのは、外観の雰囲気が京都会館時代からそれほど変わっていないということ。じつはそれもそのはずで、リニューアルオープンに際して、日本を代表するモダニズム建築・京都会館の佇まいやディテールを、なるべくそのまま残したいという強い思いがあったからです。

外観の大きな特徴である直線的な大庇をはじめ、壁煉瓦タイル、軒下天井パネルなど、原型を保ちながら新たに生まれ変わった素材の数々。「実際に煉瓦など手で触られて、懐かしんでいらっしゃる方も多いんですよ」と支配人の蔭山陽太さん。

変わらなさを意識しながら、もちろん劇場内は最新設備へとアップグレード。京都府内唯一の2,000人を収容できるホール、という規模は変えずに、ステージを広く天井を高くすることで、オペラやバレエ、また人気アーティストのライブなど、さまざまな公演が開催できるようになりました。

ロームシアター京都が特別なのは、劇場としての機能だけでなく、「京都岡崎 蔦屋書店」や、レストラン「京都モダンテラス」、また出入り自由なフリースペースのある“集える場”であること。スターバックスコーヒーを備えた「京都岡崎 蔦屋書店」では、「アート」「日本の暮らし」「ON JAPAN」のテーマで選書された本とともに京都の伝統工芸品なども展開。とても気軽に日本文化やアートに触れられます。

その蔦屋書店が選定した書籍を自由に閲覧できるパークプラザ3F共通ロビー(BOOK&ART GALLERIA)は、ゆったりできる席が設けられた寛げる場所。気兼ねなく何時間でもいられるので、仕事やちょっとした息抜きにぴったりです。

そして、素材の持ち味を活かす薪焼きグリル料理をはじめ、水出し珈琲や煎茶、各種アルコールも提供するカフェ&レストラン「京都モダンテラス」。休憩がてら人気のランチをいただくもよし、23時までオープンしているので仕事帰りにバー使いするもよし。テラス席からは東山如意ヶ嶽の大文字が眺められて、なんとも解放的です。

「ロームシアター京都は、今はまだ誕生したばかり。これから先、京都の皆さんと一緒に成長し、また親しんでいただけるような劇場でありたいです」。

琵琶湖疏水の悠然とした流れのようにどっしりとした佇まいでありながら、一歩足を踏み入れると実に軽やか。文化芸術の拠点としてはもちろん、気軽なランチスポットや交流の場として、これからますます京都の人たちに愛される劇場になることでしょう。

 

 

ロームシアター京都

住所:京都市左京区岡崎最勝寺町13(地図

電話:075-771-6051

営業時間:(京都岡崎 蔦屋書店・スターバックスコーヒー)8:00~22:00

     (京都モダンテラス)8:00~23:00

     (レンタサイクル 京都岡崎 蔦屋書店)8:00~20:00

     (BOOK & ART GALLERIA)9:00~19:00 ※催物がある場合は終了まで

      ※詳細はWEBサイトをご確認ください

WEBサイト:http://rohmtheatrekyoto.jp/

 

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