平野神社

天皇も愛した由緒ある桜

文:日沖桜皮

ここ平野神社は、平安時代、時の天皇も桜祭を催したと伝わる由緒ある桜の名所です。約60種約400本という京都随一を誇る種類の豊富さと、3月下旬から4月いっぱいまで長期に渡る開花時期が魅力で、早咲きから遅咲きまで境内全域で桜のフルコースが楽しめます。サキガケ、コチョウ、ネザメ、ギョイコウ、ヒラノイモセ、ツクバネ、キヌガサといった珍しい種類の桜が多く、公家たちがこぞって家伝伝来の桜を奉納したことに由来するそうです。なかでも、キヌガサは平野神社だけにしかないので、ぜひじっくりご覧ください。

また、本格的な「お花見」ができるように整えられているのは、京都市内の大きな神社ではここだけ。境内には露店や夜店、桟敷席が設けられ、酒宴を交えたお花見をしたい人にとくにおすすめです。

夕方、薄暮のなかでまだ残る自然の明るさに、灯りはじめた明かりが相まって幻想的な雰囲気を醸し出し、夜になると桜の神紋が印象的な提灯や灯籠が灯されるとともに、桜のライトアップも行われ、境内はお祭りさながらのムードに包まれます。

そんな平野神社、珍しいのは桜だけではありません。本殿は、屋根の曲線が美しい春日造の社殿が二棟、南北に連なる「平野造」という独特の建築様式で、国の重要文化財に指定されています。歴史は古く、平安遷都とともに、この地に遷座され宮中との深い関わりをもっていたことから伊勢神宮と並ぶ格式ある名社でもあります。



桜の神社と称されるだけに、桜モチーフのお守りや絵馬などの可愛らしい授与品も見逃せません。お守りの授与時間をしっかりチェックしておくのもポイントです。

平野神社
住所:京都市北区平野宮本町1(地図
電話:075-461-4450
開門時間:6:00~17:00(桜花期~22:00)
参拝料:無料
WEBサイト: http://www.hiranojinja.com/

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