南禅寺

落ち着いた禅寺の佇まいに調和する淡いピンク

文:日沖桜皮

京都の寺院のなかでスケールの大きさが際立つ南禅寺は、臨済宗南禅寺派の大本山で、京都五山のさらに上に置かれる別格扱い、日本の禅寺のなかで最高の格式をもつ寺院です。敷地や建築物の雄大さを背景にした桜の名所としての魅力もたっぷり詰まっています。

入口にあたる勅使門をくぐると、その先一直線に三門、法堂、方丈と続きます。その大きさに圧倒される三門は、高さ約22メートル。江戸時代初期に建てられたもので、日本三大門の一つとして有名です(他は知恩院三門(京都府)、久遠寺三門(山梨県))。歌舞伎「楼門五三桐」での石川五右衛門のセリフ「絶景かな絶景かな」の舞台としてもよく知られており、三門周辺を埋め尽くす桜が参拝者を華やかに出迎えます。三門の楼上に上がれば(大人500円)、眼下に広がる桜の向こうに、桜に染まる京都市内を一望することができます。

さらに進むと法堂に行き当たります。ここは法式行事や法要が行われる場所であり、本尊として釈迦如来像が安置されています。現在の法堂は、応仁・文明の乱と明治26 (1893) 年の火災という2度の焼失を経て、明治42 (1909) 年に再建されたものです。このあたりは、どこを振り向いても旧い木造建築の落ち着いたトーンに混じる淡いピンクの桜、という京都の古寺ならではの品格を感じる光景が広がります。

見ごろは4月上旬で、境内約100本の桜は4種類、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラ、シダレザクラの競演が楽しめます。まさに「絶景かな…」の南禅寺の桜、広大な境内をゆっくり見て回っていただくと良いでしょう。

南禅寺
住所:京都市左京区南禅寺福地町(地図
電話:075-771-0365
開門時間:8:40~17:00(受付は16:40まで)
参拝料:無料(三門と方丈は500円)
WEBサイト: http://www.nanzen.net/

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