Alphabet

新旧洋邦、暮らしを楽しむためのアイテムがそろった雑貨店

ー文:中村慶子、写真:大島拓也

地下鉄北山駅に近い北山通周辺は、界隈で最もにぎわいのある場所です。府立植物園から通りを挟んで北向かいにある「alphabet」は、1998年よりこの地で愛される雑貨屋さん。オーナーの郷田英子さんが年2回ほどヨーロッパやアジアへ買い付けに出かけており、新旧洋邦、暮らしを楽しむための雑貨や洋服が広い店内に所狭しと並びます。勤めて7年という竹内亜由美さんにお店を紹介していただきました。

どの商品のお話から伺うか迷うほど、豊富な品ぞろえ。ちょうどレジカウンターの前にあった温かなフォルムのケトルは、竹内さんがセレクトした「Mari Stainless Kettle」。フィンランドで最も古いステンレススチールメーカー・オパ社のもので、映画「かもめ食堂」でも使用されていたそう。金属特有の味や臭いがなくてさびにくく、細めの注ぎ口には液だれ防止の返しがついています。「家で愛用していますが、湯切れがよく、底が広い形状なので早く沸きます。何より40年近く変わらないデザイン性が優れていて、お湯を沸かすのが楽しくなるほど気に入っています」。そのほかヒンメリと呼ばれるワラ製のモビールや、「Flora」シリーズのプレートはじめARABIA社のヴィンテージ食器など、北欧好きにはうれしい商品が数多くそろいます。

「日本野鳥の会」オリジナルの長靴は、2011年から取り扱うロングヒット商品。持ってみると軽さに驚きます。バードウォッチング用なのでぬかるみや山中で動きやすいよう、薄くて柔らかなつくり。収納袋に入れて携帯もできます。「ユニセックスなので、この長靴を目当てに訪れる男性もいます。野外フェスのようなイベントや、もちろんタウン履きにも。用途が広くてお薦めです」

個性豊かな作家モノのアクセサリーもいろいろ。「nichinichi」の作品は、真鍮とガラスパールの組み合わせや、ヴィンテージガラスにパールのキャッチが付いた裏表使えるピアスが存在感を放ちます。「お付き合いが10年近い京都の作家さんで、年2回展示イベントもあります。ヴィンテージやアンティークのパーツを使用した繊細な美しさが特徴で、カジュアルからドレッシーな装いまで幅広いコーディネートに合います」

最近では、郷田さんとともに韓国や沖縄へ買い付けに出向いた竹内さん。「お客さんにとって初めての出合いとなるような商品を発掘して取り扱いたい」と意欲的です。alphabetの商品に共通するのは、デザイン性が高く、大事に使い続けることができる点。忙しい日々の中でわき上がる、「暮らしを楽しむ時間や空間を少しでも持ちたい」という切実な思い。そんな願いをかなえてくれる商品との出合いが待っています。


〈alphabet〉
住所:京都市北区上賀茂桜井町101エデン北山1F(地図
TEL:075-702-3498
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜
WEBサイト:http://www. alphabet123.com

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