Cafe Phalam

フレッシュな花やフルーツの香り。コーヒー本来の個性に出会う。

ー文・写真:牟田悠、高木かおる

 

ダークチェリーやオレンジの、柔らかい風味とジューシーさ。

熟成したお酒のような味わいと、スパイシーなハーブの香り。

 ソムリエの台詞のようですが、実はこれ、コーヒーの味を表現したバリスタの言葉なんです。

CafePhalamコーヒーコーヒー豆は焙煎が浅いので、豆本来のみずみずしい個性を十分味わうことができます

〈Cafe Phalam〉でいただけるのは、生産地や生産者などの生産プロセスが分かり、味の評価で国際的な基準を満たしているとされる「スペシャルティコーヒー」。

常時6種類ほどの豆があり、好きなものを選ぶことができます。

「コーヒーの種類なんてわからない」という方もご安心を。豆の味に精通したバリスタが、好みを聞きながらおすすめを教えてくれます。

コーヒーの味と香りは、ハーブやレーズン、ナッツ、フルーツなど、あまり知らない人からすればかなり意外なものに例えられるので、説明を聞くのも楽しみのひとつです。

CafePhalamコーヒー2最新式の秤で正確に計量。美味しさを引き出すための厳密さです

「コーヒーも、お米やフルーツと同じ生鮮食品。産地や生産者によって味が変わるんです」と語るのは、オーナーの余座さん。

ニカラグアのコーヒー産地へ、苗を育てるところから、収穫、精製処理などの、実際のコーヒー生産プロセスを見学に行かれたことがあるそうです。

「生産者の方の話を聞いていると、とても丁寧に育てられているんだなと実感します。山の中にコーヒーの白い花が咲いているのを見たときは、すごく感動しました。ジャスミンのような甘い香りがするんです。当たり前のことですが、コーヒーも植物なんだと実感しました」。

店名の「パラン」は、サンスクリット語で果実、豊穣という意味。フルーツとしてのコーヒーを提供したいという、お店のこだわりが伝わってきます。

CafePhalamコーヒー2

今回は、ブルンジ産の「ガハヘ」、インドネシア産の「ラスナ」、エチオピア産の「モカシダモ」を飲み比べさせていただきました。

記事の冒頭で紹介したのは、バリスタ・小國さんによる「ガハヘ」と「ラスナ」の特徴。正直いって飲むまではこの表現に半信半疑だったのですが、たった一口で「本当に甘酸っぱい!フルーツの味がする!」「お酒みたいに芳醇!」と大興奮。

嫌な酸味や苦みは感じず、すうっと身体に馴染むようです。コーヒーの飲み過ぎでお腹を壊すことがあるのですが、この日はまったくそんなことはなく、胃の中がほっこりとあたたまっただけでした。

個人的に気に入ったのは「モカシダモ」です。まるで紅茶のように軽い飲み口で、「本当にコーヒー?」と思ってしまうほど。フルーティな香りが、後からふわっと追いかけてきました。

小國さんいわく「コーヒーにも、果物として持っている風味が含まれているんです。それを活かしながら、さまざまな条件によって異なる個性を味わってもらいたい」とのこと。

CafePhalamバリスタバリスタの小國さん。「ジャパンバリスタチャンピオンシップ2015」でセミファイナルにまで進出した実力者です

さらに、エスプレッソも試飲させていただきました。

ただの苦い液体だと思っていたのに、甘みと酸味が凝縮されていてカルチャーショック!

これをカプチーノに仕立ててもらうと、ミルクチョコレートのような飲み物に変身しました。泡とエスプレッソが一体になっていて、舌がとろけそうなほどクリーミー。砂糖は入っていないのに、とても甘いのが驚きでした。

CafePhalamフード有機栽培の素材をつかったフードもおすすめ

〈Cafe Phalam〉での取材で最も驚かされたのは、「苦みはコーヒー本来の味ではない」ということ。こだわりのある方はもちろん、コーヒーの苦みがダメな方にもぜひ一度飲んでもらいたいと思います。

想像しているよりもずっと華やかで、豊かで、気持ちのいい植物の世界に出会えますよ。

 

〈Cafe Phalam〉

住所:京都市中京区西ノ京北聖町24新二条ビル 1F

TEL:075-496-4843

営業時間:8:00〜21:00(土・日曜・祝日は9:00〜19:00。L.O.は閉店の30分前)

定休日:不定休

Webサイト:http://www.phalam.jp/index.html

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