パンとサーカス  ※2016年6月25日をもって閉店されています。

 旅と非日常の世界へ。

ー文・写真/馬場健太

宿泊費を極力安く抑えたい旅行者にとって、
1泊3000円前後で泊まることができるゲストハウスはとても有り難い存在です。

京都には数多くの魅力的なゲストハウスがありますが、
その中でもひときわ存在感を放つ宿が、河原町五条にある〈パンとサーカス〉です。

パンとサーカス

今から5年前の2011年、アンティーク家具のバイヤー兼NYの宿「ムーンパレス」を営む経営者と、京都で呉服屋を営むオーナーがふたりで立ち上げた宿です。

 

 

パンとサーカス
元は質屋だった築100年の日本家屋を改装し、1FにはNYで仕入れたフレンチアンティーク家具を中心とした調度品が並んでおります。ここは宿泊者以外も利用することができるバー&サロンスペース。

 

パンとサーカス

京都の主な観光地や繁華街まで徒歩10分ほどのところにありながら、NY、フランス、日本とさまざまな国と時代の要素が入り混じり、

不思議と、それらがすべて調和した空間になっているのです。

パンとサーカス

宿泊スペースの2~3階は、日本家屋らしさがふんだんに残っており、男性ドミトリーは立派な梁がむき出しになっていたりします。

 パンとサーカス

パンとサーカス

2F共有スペースは宿泊者が自由に過ごすことができます。ここで本を読んだり調べ物したり、旅の情報を交換しあったり出来るのはゲストハウスの醍醐味ですね。壁の絵は、オーナーがNYで購入してきたものなのだそう。

 パンとサーカス

パンとサーカス

2Fには共用の洗面台とトイレ、1Fにはシャワーとキッチンがあります。

 

パンとサーカス

ふたたび1Fへ。
壁に掛かっているいちばん大きな時計は、ルイ何世か時代のものでひときわ古いそうです。(けっこうな値が張るお宝とのことなので酔っ払って壊さないようにしましょう!)

鏡以外にも、いたるところに古いもの、気になるものがさりげなく散りばめてあってこれらを眺めながらボーッとお酒をのむだけでもしばらく時間が立ちます。 

 

パンとサーカス

パンとサーカス

パンとサーカス

パンとサーカス

パンとサーカス

この場所に何度か足を運んでみると、宿泊者だけでなく近所の人がふらりとやってきてゆるやかに飲んだり話したりしている場面によく遭遇しました。

 

パンとサーカス

〈パンとサーカス〉スタッフのみなさま。(左からゲストハウス担当のトシさん/バー担当のジェシカさん/NYから帰りたてのヒカリさん)

お話をきくなかで、ジェシカさんのこの言葉を聞いて、ああなるほど!と思いました。

「例えばこっちではちょっと真剣な人生の話をしてて、
あっちほうでふざけた話をしていても、どちらも不思議とこの場に馴染むのがおもしろいです」

パンとサーカス

この無国籍な空間には旅人が集うだけでなく、京都で日常を過ごす人も「旅行者」に変えてくれる力があると思います。空間そのものが「日常から非日常に連れていってくれる装置」のような。

みんなが少し浮足立った状態で、同じ位置に並ぶことができる場所。

 

パンとサーカス

そしてまさしく!
たまたま訪れたこの日は、クリスマス・イブということで、

クリスマスパーティーの準備が行われておりました。 

 

パンとサーカス

「クリスマスパーティにはもってこいすぎる場所ですなぁ」とつぶやいていると

 「1年中、クリスマスパーティみたいなものです」と冗談交じりに笑うゲストハウス担当のトシさん。

 

パンとサーカス

旅をすると
いつもは話さない真剣なことを話したり
いつもは見過ごしてしまう些細なことに感動したり

つかの間の日常から離れることは、人がより「その人らしく」なる機会でもあります。

まさしく〈パンとサーカス〉は日常のごちゃごちゃから解き放ってくれる、不思議で特別な場所。

旅の最中でも、日常の隙間でも、ぜひとも足を運んでみてください。

 

パンとサーカス

〈パンとサーカス〉 ※2016年6月25日をもって閉店されています。

住所:京都市下京区河原町通五条上ル安土町616(地図
チェックイン: PM15:00〜21:00
チェックアウト:AM11:00
バー営業時間:月〜土曜/午後20~24時
宿泊費:男女別ドミトリー/3000円(1泊)
WEBサイト:http://panandcircus.com/

 

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