香老舗 松栄堂 京都本店

京都本店で学ぶ、お香の基本と奥深さ。

―文・写真 / 馬場健太

 

ああ、楽しかった。京都旅行。
ところで、お土産は何にしよう?
せっかくなら「京都ならでは」のものがいいのだけど..

 

 

松栄堂 お香 京都本店

...なんていうときに浮かぶ、数ある選択肢のうちのひとつ「お香」。
日持ちする上に軽くてかさばらないこともあって
海外からの観光客を中心に、日に日にお土産としての人気が高まっています。

 

本店

そこで、せっかくお香を買うのであれば、
烏丸二条にある〈香老舗 松栄堂 京都本店〉へ足を運んで「モノ」だけでなく、「体験」や「文化」もお土産にするのはいかがでしょうか。

 

 本店

松栄堂は、創業300年を越えるお香の老舗。「清水寺」「南禅寺」「東寺」「萬福寺」など京都にある多くの名だたるお寺がここのお香を使っているだけでなく、京都市内に4つ、東京・大阪・札幌にもそれぞれ直営店舗があります。じゃあ、わりとどこでもお買い求めいただけるのではないか。そうです。ご察しの通りです。おまけにECサイトもとても充実しています。....がしかし!

 

 

松栄堂

お香の基本と楽しみ方を学びに、「京都本店」へ。

この記事をご覧になっているみなさんは、そもそも「お香」のことをどれくらいご存知でしょうか?僕は、はずかしながら、全然知りませんでした。というかこの「京都本店」に足を運んで、知っているようで全く無知であることに気づきました。

 

これより先は、僕が「松栄堂本店」で教わったお香に関するアレコレをこれみよがしにお伝えします。

本店 外観
(松栄堂 京都本店。ここが、創業の地であり、お香の製造もここで行われています。)

松栄堂本店で教わった、お香のこと

 

松栄堂 お香 原料

1. 古より、原料はすべて海外からの輸入品。

日本で「お香」が用いられるようになったのは、遡ること約1400年前。仏教と共に、大陸から伝わってきたものとされています。平安時代には貴族の間で生活に欠かせない嗜みのひとつとなり、以降日本独自の発展を遂げてきました。そして昔から今に至るまで、お香の原材料は100%海外からの輸入品なのだそうです。このことは、日本文化をよく表しているようにも思います。

 

松栄堂 お香 種類

お香にはお線香、円すい型、渦巻き型、などさまざまな形があります。常温で香る匂い袋や、間接的に熱を加える練香や印香、専門的なものには身体に塗るものもあります。

 

松栄堂

2.お香は、「場をつくる」ためのもの。

ルームフレグランスとしての「お香」も現代では一般的になりつつありますが、最も日本人に馴染みがあるのはお仏壇の前で焚く「お線香」ですよね。しかしそもそもなぜ、お参りや仏事のときにお線香を焚くのでしょうか。という素朴な疑問を松栄堂の方にぶつけてみたところ「仏様へのお供え」であり、「場を清めるためのもの」いわば「場をつくるためのもの」なのだとのこと。お香の香りはあまねく広がるので、仏様の教えや祈りが空間全体にいきわたるような。空気をつくる、空気を変える、なんて言葉がありますが、まさしくそんなイメージでしょうか。

 

松栄堂 お香

3.残り香を楽しむ。

もうひとつの素朴な疑問。松栄堂は数々のお寺の御用達に選ばれていますが、どうしてこのように愛用される香りがつくりだせるのでしょうか?

その答えはひとことでいえば「調合」なのだそうです。
永年培ったノウハウを生かして、厳選した原材料をある一定の割合で混ぜ合わせます。焚いた後、空間に残った香りがどのように残るかにこだわって香りをつくられているそうです。

いちどlisn(リスン)でいろんな種類のインセンスを買ったことがあったのですが「燃やしたとき」の香りを比べてしまっていたので「え?どれも大差ない?」と思っておりました。とんだ勘違いでした。。

 

家で焚いてみたよ 松栄堂


(それを踏まえて、実際にいただいたお香を家で焚いてみたのですが、これまで体験したものよりも香りの余韻がものすごく良かったです。いちど外出して数時間後に帰宅しても香りが空間に残っているほどでした)

 

松栄堂
4.お香は、価格よりも好みで選ぼう。

お香の価格は、原材料の希少性によるところが大きいため、「値段が高ければ(自分にとって)良い香り」とは限らないそうです。そもそも、香りの好みは本当に人それぞれ。実際にお香を焚いてみなければわかりません。

….というわけで、実際にお店に足を運んで、試着ならぬ、試し焚きをするのがベスト。

よくわからないまま買って家で試して「お香ってこんなものか」となることはとてももったいないことです。

本店

松栄堂 京都本店の特徴

京都本店では、松栄堂で取り扱う一通りのお香を試したり、購入したりできます。進物用の仕上げの相談にも対応可能。

 

松栄堂 堀川

はじめての人におすすめなのは「 堀川」。松栄堂を代表する香りのひとつ。

 

松栄堂 雪柳

また、こちらの「雪柳」も甘く華やかな香りで、すぐにちがいがわかります。(自分は思わず、憧れの女の子の部屋の香りだ! と思春期をこじらせたコメントを発してしまいました)

 

松栄堂 匂い袋

お土産に人気の高い匂い袋は、西陣織の生地を使用しています。

 松栄堂 匂い袋の香りは三種類

匂い袋の香りは主に三種類。

 

匂い袋 竹

このような、竹手籠に吊るしてフレグランス兼インテリアとしても。
>>かおり籠 瓢形

 

松栄堂

松栄堂 お香たて

香炉やお香立もシンプルなものから、デザイン性の高いものまで揃っています。

 

松栄堂 本店

 ここでは、アパレルショップのように「何かお探しですか」との質問に「いえ、別に…」とそっけなくする必要はございません。

気兼ねなく、どんどん聞いて、気になるお香は焚いてもらいましょう。何か買わなきゃ〜というよりも、まずはお香の奥深さ、たのしさに触れてみてください。

 お香の背景や、そのまわりにある文化の奥深さを知ることで、誰かにプレゼントする際にも自分用だとしても、さらに特別なものになるはずです。

 

松栄堂 京都本店

〈香老舗 松栄堂 京都本店〉

住所 / 京都市中京区烏丸通二条上ル東側(地図
電話 / 075-212-5590
営業時間 / 9:00 ~ 19:00 
(土曜 ~ 18:00 日曜・祝日 ~ 17:00) 
WEBサイト / http://www.shoyeido.co.jp

 

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