松原キムラ本店

郷愁を誘う、揚げたてのハムカツ。懐かしの味をもう一度。〈松原キムラ本店〉

―文・写真/ 牟田 悠

 

子どものころ、お肉屋さんでハムカツやコロッケを買って食べたことはありませんか?買い物のついでにお母さんが買ってくれたり、学校帰りに友達と一緒に食べたり。家庭でつくるのとは少し違う味を、懐かしく思い出す人は多いのではないでしょうか。

〈松原キムラ本店〉は、松原京極商店街にある小型スーパー。もともとは牛肉の専門店としてオープンしたというだけあって、今も牛肉コーナーが非常に充実しています。

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一見、普通の小型スーパー

 

お店の奥には、美味しそうな牛肉がずらりお店の奥には、美味しそうな牛肉がずらり

ガラスケースにずらりと並ぶ和牛は、生の状態でも食欲をそそる美しい赤色。しゃぶしゃぶとすき焼きの美味しいところを組み合わせたような名物「牛ハリハリ鍋」のセットや、自家製焼き肉のタレも販売されています。

さて、今回とくにご紹介したいのは、店内にある揚げものコーナー。ひとつから注文できて、その場で揚げてもらえます。どの商品もリーズナブルで、子どもたちがおやつに買えるお値段です。

揚げものコーナー。お値段にご注目揚げものコーナー。お値段にご注目

とくに人気なのはハムカツ。30代以上の男女から絶大な支持を集めているそうですが、代表取締役社長の浅居さんは首をひねりながら「本当に何のこだわりもないんですよ」と繰り返しおっしゃっていました。

「昔から、材料も作り方もまったく変わっていないんです。もともとラードだけで揚げていたのが、サラダ油とのブレンドに変わったくらいで。高級なハムや特別な塩を試したこともあったんですが、かえって美味しくなくなってしまったんですよ。飾り気のないプレスハムが、結局は一番美味しいということに落ち着きました」。

作り手も不思議がる、ハムカツの魔力。実際に試食させていただきました。

(左)ハムカツ(右)コロッケ(左)ハムカツ(右)コロッケカットしたハムカツ。ウスターソースがかかっていますカットしたハムカツ。ウスターソースがかかっています

実は私、ハムカツを食べるのはこれが初めて。ちょっとドキドキしながら歯を立ててみたところ、「ザクッ!」とした食感に驚かされました。歯ごたえのある衣と、厚みのある柔らかいハムとの相性が抜群です。「とんかつソースよりも合う」というウスターソースをかけていただいたところ、味が染みてまた違った美味しさを楽しめました。

「ハムカツのほかに、食べてみたいものはありますか?」と浅居さんが言ってくださったので、お言葉に甘えて大好きなコロッケも揚げていただくことに。

こちらでは先にお肉だけを煮込んでから、ジャガイモ・タマネギと合わせているのだそうです。タマネギがたっぷり入っていて甘みが強く、個性的ながらもほっこりするお味でした。

お話を聞かせてくださった浅居さんお話を聞かせてくださった浅居さん

それにしても、〈松原キムラ本店〉で食べるのは初めてなのに、噛み締めるほど胸にあふれてくる懐かしい気持ちは何なんだろう…。

「みなさん、地元のお肉屋さんでコロッケとかハムカツを買って食べたことがあると思うんですけど。ここで揚げ物を食べたときに、その味を思い出して懐かしくなるんじゃないかなあ」と、浅居さん。

最近新しく住み始めている方も多い松原京極商店街ですが、求められるのはやっぱり昔ながらの味だそうです。

 

ボリュームがあってリーズナブルなお弁当ボリュームがあってリーズナブルなお弁当

揚げもの以外に、〈松原キムラ本店〉ではお惣菜の美味しさも評判。

店頭に並ぶ「生姜焼き弁当」や「焼き肉弁当」のほか、オードブルやおせちの注文も受け付けています。すべて手作りなうえに、注文した方の年齢や好みに応じて少しずつメニューを変えているとのこと。このお店が地元の方々に愛され続けているのもうなずけます。

2016年4月後半頃には、現在事務所として使っている2階部分が飲食店としてオープンするという〈松原キムラ本店〉。今まで通り揚げものはもちろん、焼き肉や牛ハリハリ鍋も食べられるようになる予定とのこと。期待でよだれが出そうです。

 

〈松原キムラ本店〉

住所:京都市下京区松原通油小路東入天神前町333(地図
電話:075-351-4243
営業時間:9:30〜20:00 /揚げものコーナーは平日19:00まで、日曜・祝日は18:30まで
定休日:水曜日

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