白山湯  高辻店

京都の名水を全身に浴びよう。〈白山湯 高辻店〉

文・写真 / 牟田悠

 

水が豊かな土地・京都。府内の随所に、「名水」とうたわれる井戸があります。

〈白山湯〉は、そんな京都の天然水を惜しげもなく使った贅沢な銭湯。深さ60mの井戸から、地下水を汲み上げて利用しています。

「京都でこれだけの水を出している銭湯は、他にないと思います。すべて掛け流しなので水が濁りませんし、水温が一定で上がらないんです」と語るのは、代表取締役の横山氏。

「お客さんによれば、うちのお湯は柔らかいそうです。料理用に水を汲んでいく方もいますよ」。

 

フロントフロント浴室浴室

〈白山湯〉はシャンプー・リンスとボディソープ完備。タオルも30円で貸し出してもらえるので、手ぶらで来てもすぐに入浴できるのがうれしいところです。

お風呂は、サウナを含めて全6種類。

私が気になったのは、お湯が赤錆のような色をしたジェットバス。13種類のお湯を日替わりで楽しめる薬用湯です。この日は「じっこうの湯」でした。

薬用湯。この日は「じっこうの湯」薬用湯。この日は「じっこうの湯」日替わりの薬用湯。全13種日替わりの薬用湯。全13種

微弱な電流が筋肉に軽刺激を与えるという電気風呂もあり、腰痛などの予防に人気なのだそうです。「電気というと怖がって指だけ入れてみる方もいますけど、それだと余計ピリピリするんです。思い切って全身浸かってみる方が、刺激が弱くて気持ちいいですよ」と、横山さん。

また、サウナの利用が目当てのお客様も多いとのこと。大抵は3〜4回、多い人は7〜8回もサウナと水風呂との往復を繰り返すのだそう。熱いサウナで蒸された後に17〜18度の清らかな名水を浴びるのは、ものすごく気持ち良さそう!

「サウナ好きは、ビール好きが多いんです。しっかりあったまって喉カラカラになってから飲む味は、そりゃあ普段とはぜんぜん違いますよ。爽快感があってね」。

そんな話を聞いているだけで、ゴクリと喉がなってしまいます。

サウナの後は…サウナの後は…天然水の水風呂へ天然水の水風呂へ

 

これまでの人生で、ほとんど銭湯を利用したことがない私。銭湯のプロである横山さんに、どんな順番で入るのがベストなのか教えていただきました。

①まずは洗い場へ。浴槽に浸かる前に、全身を洗っておくのがマナー。

②最初に入るのは、ほかの浴槽よりも少し水温が低い薬湯がおすすめ。

③サウナと水風呂を数回行き来します。

④浴室の真ん中にある大きな2つの浴槽へ。ひとつはジェットバス、もうひとつは水温がやや高くて少し深くなっています。このタイミングで電気風呂に入るのもいいでしょう。

 

お話を聞かせてくださった横山さんお話を聞かせてくださった横山さん

銭湯が生活サイクルの一部になっていて、毎日のように訪れるお客様もいるそうです。ほとんどすべての家庭にお風呂があるのに、どうして銭湯を利用するのでしょうか?

「家庭風呂には義務感で入るようなところがありますが、銭湯は楽しみにくるところです。広いので開放的な気分になれるし、常にお湯を湧かし続けているから浴室全体があたたかくて気持ちいい。サウナでの会話を楽しみにしているお客さんもいますし、やっぱり家庭風呂とは違いますね」。

 

裸で取材はできないのでこの日は入浴しませんでしたが、そんな話を聞くとやっぱり浸かってみたくなります。ビール前のひとっ風呂を浴びに、また出直しますね。

サノワタルさんによる五条界隈案内はこちら。 

〈白山湯 高辻店〉

住所:京都市下京区東中筋通松原上る舟屋町665(地図
電話:075-351-3648
営業時間:15:00 ~ 24:00 /日曜・祝日は7:00〜24:00
定休日:土曜日

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