グリル富久屋

花街に愛され続ける、老舗洋食屋さん

京都・五花街のひとつ、宮川町に100年以上続く洋食屋さん〈グリル 富久屋〉がある。

創業は1907(明治40)年。何も知らずに前を通ると、素通りしてしまいかねない素朴な外観。しかし実際に足を踏み入れると、舞妓さんや歌舞伎役者、地元の常連客に愛され続ける理由がわかる。

 

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店内には、舞妓さんや芸妓さんがごひいきにしている証である「京丸うちわ」がずらり。

 

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名物のひとつ、洋食弁当(並:1,360円/赤だし付)。

ハンバーグにエビフライ、魚のフリットにヒレカツ。

お昼ご飯でも、夜ご飯でも嬉しいラインナップ。舞妓さんが口を大きくひらかなくても食べられるよう一品一品の大きさが工夫されているとのこと。

どれもが主役級おかずながらも、このサイズに納まることによって、ひとつのお弁当という宇宙に共存している。

オカアチャン、今日晩ご飯なに?と聞いてテンションの上がる答えベスト5全部入り(男子的には)であり、

主役級の女優たちが4人揃った最近話題のあの映画のようである。(要するに目の前にあるだけですごく嬉しい)

 

 

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見た目だけじゃなく、一品一品がやはり主役級のおいしさ。揚げ物が多いかも、なんて思うまもなくぺろりと平らげている自分がいる。もしも舞妓さんや芸妓さんになったとして、おそらく日々のお稽古は大変なはずで、精神的にも肉体的にもハードなはずで、それでもこのお弁当があれば頑張れるなぁ、なんてことを妄想しつつ。

 

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日が暮れるにつれ、常連のお客さんが徐々に集まりだしてきた。

お店のお姉さんはひとことふたこと交わすだけでも、元気さとあたたかさをもらえる存在。親元を離れて暮らす舞妓さんだとしたら、まさにお母さんみたいな。お母さんって呼びたくなるんだろうなぁ、とふたたび妄想。

料理そのものはふだん家でたべるものより華やかでごちそうながら、(他にもフクヤライス、エビフライサンドウヰッチなども有名)お店の方の人柄もあってか、親戚の家に遊びに来たかのような居心地の良さ。そのどれもが、100年以上にわたり愛され続けてきた理由なのだと思う。

 

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〈グリル 富久屋〉

住所:京都府京都市東山区宮川筋5-341(地図

電話:075-561-2980

営業時間:12:00〜22:00

定休日:木曜休

 

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