増田屋ビル

30年前からD.I.Y.を大歓迎な、レトロビル

かつて、五条窯へと通じる焼き物街道でもあり、織物関係の職人も多数居住していた五条通。

そのルーツを受け継ぐかのように、五条エリアには〈事務機のウエダビル〉からはじまり、〈五条モール〉、〈五条つくるビル〉など、「ものづくり」の人々が集い、近年注目を集めている。

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そんななか、五条通堀川の南側に築年数約50年の知る人ぞ知るレトロビル〈増田屋ビル〉がある。

ビルまるごとリノベーション、といった派手さはないものの「居住者が自由に中をいじってOK」という懐の深さから、約30年前より、アーティストや写真家が入居し始め、ギャラリー、古書店などがお店を構えるようになった。

 

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現在、入居しているのは4つのショップ・ギャラリー。

GALLERY ANTENNA

 Happy Rock!! slow design

(オリジナル家具の制作・プロダクト販売)

うつわ haku

・書肆  砂の書

 

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〈うつわ  haku〉

この日オープンしていたのは、

陶芸家 ひろすえたかこさんのアトリエ兼ショップ〈うつわ haku〉

「haku」という名前は「余白」からとっていて

いのちを繋ぐ食をより美味しく楽しく、

うつわとお料理の余白、日常の余白を大切に、うつわを制作している。

 

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ショップとアトリエが一体となっていて、ひろすえさんはここで作陶活動や陶芸教室も行う。

 

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白を貴重としたものや、さわやかな色のうつわが並ぶ。

色合いについて聞いてみると、

この時期は夏らしい、涼しげな器がメインになっているが

まるで野菜や果物に「旬」があるように、季節にあわせて、つくる器の色合いやを変えているそう。

 

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アトリエの脇に、興味深い資料のようなものがあった。

これは学生時代より続けている、釉薬見本というものらしい。

なんと約16,000色のアーカイブがあり、現在も日々増加中。

これらのあらゆる色のパターンから、好みの色のオーダーもできる。

本当にちょっとした釉薬の量や、焼き上げの時間でガラリと色が変わるらしい。

 

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陶器でできた飾りボタン。さまざまな色のパターンがあるからこそ出来る絶妙な色合い。

 

 

 

ここ〈うつわ haku〉の他にも、今はネットでの販売がメインになった5階の古本屋さん「砂の書」もこの日、縁があって入ることができた。

天井高くまで高く積まれた本に囲まれ、

窓から気持ちいい風が吹いていた。

店主の方と京都話に花を咲かせ(本屋さんなのに)

とんでもなく面白い話をいっぱい聞いてしまった。

 

増田屋ビルは

常時、営業中!というようなお店は少ないが、タイミングがあえばお店の方とゆっくり話ができて、じっくり物とも向き合う、貴重な時間を過ごせる。

「面白い友人の家にちょっとお邪魔する」という感覚で、自分にとっての「とっておき」を見つけにぜひ立ち寄ってみて欲しい。

 

〈増田屋ビル〉

住所:京都府京都市下京区中金仏町215-6(地図)

Facebook:http://www.facebook.com/masudayabuilding

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