茶香房 長竹

日本でしか味わえないお茶がつくる、豊かなひととき。

鴨川と木屋町通の間にあり、最も京都らしさを感じることができる通りのひとつ、先斗町。

「料亭」や「割烹」、「甘味処」などではなく「茶香房」というあまり見たことのない冠のつくお店がある。

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友人からは「この〈茶香房 長竹〉のご主人が抹茶パフェを開発した第一人者」であり「抹茶スイーツが美味しい」そして「ご飯もおいしい」と聞いていた。

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抹茶スイーツのお店なのか、ご飯をたべるところなのか、お店の実態を掴みきれないまま、昼下がりに足を踏み入れてみた。立派なカウンターに、お茶器、調度品、舞妓うちわ等もならぶ雰囲気のある店内。

 

先にいたお客さんが堪能していた「抹茶わらび餅」がすでにおいしそうで、メニューをのぞくと

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抹茶の甘味だけでこのバリエーション。思わず迷ってしまう。さらにお茶の種類も然り。

 

02-IMG_647804-IMG_6483迷いに迷って、この日は抹茶パフェをいただくことに。

ぶどうにラズベリー、濃厚な抹茶ゼリー、抹茶のアイス小豆のアイス、白玉が詰まっていて一口食べるごとによろこびと驚きのあるパフェ。

 

01-IMG_6476煎茶には、そのまま茶葉が入っている。ここに、そのままお湯をつぎ足しながら飲む。

この茶葉はそのまま食べることもできて、飲みきったら塩とまぜてご飯にかけても美味しい。

 

この飲み方は

お茶をもっと手軽に、おいしく楽しむ方法を考えてご主人が編み出したもの。質の高い煎茶だからこその飲み方だが、急須もいらず、カップに茶葉を入れてお湯をそそぐだけでいい。

 

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ご主人は、他にも、お茶の魅力やおもしろさを楽しく語ってくれた。

「お茶を中心にして、いろんな食や文化が生まれたんですよ」

そう、ここが「茶香房」と銘打っているのは、

お茶を中心にしておいしいご飯や甘味、お酒も味わえるお店、ということだったのだ。

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ご飯のメニューも盛り沢山。1000円ちょっとでいただけるランチメニューもあり、甘味とお茶のみならず、「東京から京都に来るたびに、ここで昼ごはんを食べる」というお客さんもいた。

 

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サービスで味見させてもらった

旨味が凝縮された、玉露のお茶。

夏目漱石の『草枕』の一節にでてくるように、飲むというよりも「舌にのせる」ようにしていただくそう。言われた通りにお茶を舌にのせると、口の中に旨みと香りがひろがり、その余韻が10分以上にもわたって続く。

「お店を出たあとに、しばらくして戻ってきはる外国人のお客さんもおりましたね。こんな飲み物飲んだことない!って」

 

「これを自分の国でも飲みたい」と言われるものの、日本のお茶は日本の水があってこそ。水が変わると味もだいぶ変わってしまうので、この本物の「日本茶」は「日本でしか飲めない」のだそうだ。

 

「寿命が来た時、この玉露を口に含んで余韻のあるまま死ねたら幸せやね。ハハハ!」

と冗談交じりにご主人は笑っていたが、自分もまさにそうだと思った。それくらいこの、旨味と味わいと余韻は他に代え難い。

 

 

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流通が発達し、世界のどこでも何でも手に入るようになったけれど、「食」に関しては、気候や風土があってこそ。

「そこでしか味わえないもの」に出会うことは、旅も醍醐味のひとつでもある。

 

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〈茶香房 長竹〉では、目の前でていねいにお茶を淹れてくれるその姿やひとときも含めて「ここにしかない」ものが味わえる。

 

ご飯やお酒、甘味のどれを目的にしていっても、ご主人のたのしい話と共に、あのお茶はぜひ体感していただきたい。

 

 

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〈茶香房 長竹〉

住所:京都府京都市中京区先斗町通三条下ル材木町189 8番路地(地図

電話:075-213-4608

営業時間:13:00~23:00

定休日:水曜 /月1不定休

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