都本舗 光悦堂

鷹峯の風物をテーマにした、上品な京菓子。〈都本舗 光悦堂〉

京都には、豊臣秀吉が築いた御土居の跡地があちこちに遺っている。そのひとつである鷹ヶ峯御土居を訪れる際には、ぜひ〈都本舗 光悦堂〉の銘菓を食べていただきたい。

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同店は、昭和42(1967)年創業の和菓子屋さん。鷹ヶ峯御土居の通りを挟んで真向かいにある。名刹が多い歴史ある土地柄と眺めの良さにご主人が一目惚れして、この土地に店を構えた。

店名の由来は、近所にある光悦寺から。開業の際には、お寺にちなんだ名前をつける許可をいただきに行ったのだそう。今では、光悦寺をはじめ町内のお寺はみんなお得意先になっている。

IMG_2889 開業当時の写真

お店の正面にある御土居からインスピレーションを得て作られたのが、光悦堂の看板商品である「御土居餅」。

赤エンドウ豆の入った羽二重餅でこしあんを包み、御土居のようにぽってりとした形に仕上げている。上にかかっているきな粉は、赤土のイメージ。なるべく近い色が出せるようにブレンドしているのだそう。滑らかなお餅はほんのり塩味が効いていて、つい2つ目に手を伸ばしたくなる美味しさだ。2度蒸し上げているので、2、3日は固くならないとのこと。

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もうひとつ、この土地にちなんだお菓子がある。それが「光悦垣」だ。

光悦垣というのは伝統的な竹垣のひとつで、鷹ヶ峯に住んでいた江戸時代の芸術家・本阿弥光悦が好んだことからその名がついたという。光悦の屋敷跡に建つ光悦寺でも見ることができる。

〈都本舗 光悦堂〉の「光悦垣」には、この垣根を形どった焼き印が押されている。一見、小麦粉生地のおまんじゅうのようだが、実はつくね芋で作る薯蕷(じょうよ)生地にきな粉が練り込まれている。しっとりした生地とこしあんの組み合わせが上品だ。

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〈都本舗 光悦堂〉では、鷹ヶ峯御土居の鍵を借りることができる。桜や紅葉の時期には、「御土居餅」や「光悦垣」を御土居の上で食べるのも乙ではないだろうか。

 

〈都本舗 光悦堂〉

住所:京都市北区鷹峯旧土居町1-203(地図

電話:075-492-0798

営業時間:8:00~19:00

定休日:木曜

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