京都人が考える「超」パーソナルプラン

Seanacey Pierce (シャナシー・ピアース)

1985年、オレゴン州ポートランド出身。江戸時代に栄えた花街・島原にある築250年の木造建築カフェ&バー&文化交流サロン〈きんせ旅館〉女将。学生時代、和紙づくりと製本の現場を巡る日本旅行で、日本の魅力に目覚める。同時期に大学で出会った安達さん(きんせ旅館オーナー)と約7年半の付き合いを経て2013年に国際結婚。草月流の師範免許を持っており、ワークショップや教室も定期的に行う。活版印刷の小さな工房「Six finger Press」としても活動中で、先日はじめてのポップアップショップを終えたばかり。

>>きんせ旅館

>>Six Finger Press

観光シーズンでも、落ち着いて楽しめる。元花街の島原と、嵐山のシークレットスポットをめぐる旅。

「〈きんせ旅館〉がある島原エリアは、昔芸姑遊びが盛んだった場所で歴史的にもすごくおもしろいので、まずは近所の大好きな場所をいくつかめぐります。午後からはJR丹波口駅から電車1本で嵐山へ。嵐山は、観光でもみんなが行く場所ですが、有名な渡月橋や天龍寺、竹林以外のシークレットスポットを選んでみました。観光シーズンのピークでも、落ち着いて、京都らしいロケーションや食べ物を楽しむことができる1日です。」

コーヒーショップアオキ
昔ながらの喫茶店〈コーヒーショップアオキ〉でモーニング。
「近所にあって、レトロな雰囲気を感じさせるこの喫茶店は私の大好きな場所。最近ではめったに見かけないサイフォンコーヒーを扱っています。ここのご主人はこの街の事をよく知っているので、聞けばいろいろと教えてくれるし、日本語が話せなくても、太夫の写真を見せてくれたりして私の友達もみんな楽しんで。真っ白な食パンで作られた卵サンドとコーヒーがついたモーニングセットもおすすめです」

start
角屋もてなしの文化美術館
〈角屋もてなしの文化美術館〉で江戸時代に栄えた花街・島原の芸姑文化に触れる。
「江戸時代は太夫や芸妓を呼び歌舞音曲を楽しむ揚屋だった歴史的建造物。今では文化美術館として開いています。一階と庭はとても美しいのだけれど、それ以上に素晴らしいのが午前10時15分から始まる2階のツアー。それぞれの部屋に施された職人技や細かい技術などに驚かされて、まるであたかも芸者の時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。 ここは冬休みや夏休みがあるので気をつけて! もしお休みだった場合は、プランBとして、京都市中央卸売市場へ行きましょう」

魚河岸 宮武
中央市場のすぐ近く。新鮮で美味しくて驚くほど安い魚料理〈魚河岸 宮武〉でランチ。 
「私の中では、ここが京都で一番新鮮なお魚を出してくれるところ。近くの中央卸売市場にある魚卸業者が経営しているお店だから、色んな料理があって、値段がどこにも負けないくらい安いんです!特に、ランチタイムがお勧め。大きなお皿に10種類以上の料理があって、通常は刺身、魚のフライ、魚介の煮付けに、色んなおかずがあります。お魚が好きだったらぜひ!」

大河内山荘庭園
嵐山エリアの、とっておきのシークレットスポット〈大河内山荘庭園〉
「午後からは、JR丹波口駅から嵐山へ向かいます。嵐山は、有名な渡月橋や天龍寺ももちろん綺麗なんですけど、おすすめなのは、竹林の道を通って、ちょうど行き当たったところにある〈大河内山荘庭園〉。お寺じゃなくて、2-30年まえまで個人の庭だったけど、いまはパブリックになってるところです。時代劇の俳優として活躍した方の庭園で、お寺の庭のデザインとはまたちがうけど、個人的に好きな形とかこだわっていることを見れるから、すごくいいと思う。あとはチケットの値段がすこし高いけど、その分、絶対混まないし、入場チケットを買えば、抹茶もついてるので、絶対に行くべきだと思います。山の上にあるので嵐山の景色も一望できます。あとは出口の前にある小さな茶室はさらなる穴場で、観光シーズンの真ん中でも人がこないから、木々の梢を見ながら畳の上でより一層静かな時間を過ごすことができます」

あだし野念仏寺
あの有名な竹林も、実はココ。〈あだし野念仏寺〉
「このお寺は駅から離れたところにあり、行くのは大変ですが、その分人も少なくて。歩いていく途中に昔にタイムスリップしたような小道や昔の家を見ることができます。お寺に着いたら、まず何千もの石仏が出迎えてくれます。ここのお寺のお坊さんは見捨てられてしまった墓石を集め、供養をしているとのこと。夫はこわがりますが(笑)私は、いいところだなって。また、ここには深い緑で穏やかな竹林があります。ある冬に、降り始めの小さな雪が揺れる竹林の間を落ちていくのを見て感じられたことが私の最高の思い出のうちの一つになっています」