京都人が考える「超」パーソナルプラン

山崎夏子(やまさき・なつこ)

1991年生まれ。ヤサカタクシーの 現役タクシードライバー 。学生時代はアメリカとカナダに留学。「元々運転が好き+英語を活かして海外から京都に来る人の役に立つ仕事ができないか」と考えた結果、大学卒業後、新卒でヤサカタクシーに入社。乗車客のニーズに合わせて観光プランを提案するなど、海外ゲストからも大好評。

これぞタクシーの特権!世界遺産一気巡り&少し遠いけど大好きなお寺へ行く2日間!

「いつもお客さんの要望に合わせて、その場で色々なルートを組み立てています。今回は1日(約7時間)タクシーをチャーターしていただいたと仮定して、1日のうちに少し欲張りに世界遺産をたくさんみてまわるプランと、2日目はお客さんにすごく喜んでもらえたことが思い出深く、自分自身も大好きな「善峯寺」方面をまわるプランを考えました」

伏見稲荷大社
海外ゲストにはマストな世界遺産NO.1「伏見稲荷大社」
「特に海外の方を案内するときは、やはり伏見稲荷大社はハズせません。 神社としての要素がすべて詰まっている場所でもあるので「お寺と神社のちがいって何?」という話をするのにピッタリです。「しめ縄ってどんな意味があるの?」「祭壇がどうしてステージみたいになっているの?」とか、実際にまわりながら説明します」

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三十三間堂
「1000」つながりで、三十三間堂
「1001体の千手観音が有名な「三十三間堂」。人が少なくて、さらっとまわれるし、建物の中なので雨の日も大丈夫。また、仏像があれだけ並んでるというのは他の国では「ありえない」らしく、ありえないとこ巡りという意味でもおすすめ。距離的にも、伏見稲荷大社からもわりと近いです。伏見稲荷と同じ「千本」括りで、日本人にとって「1ooo」が持っている意味などをお話しながら移動します」

清水寺
歴史と景観をじっくり味わいたい「清水寺」
「開創は約1300年前。京都でも有数の古い歴史を持つ「清水寺」。観光客の出入りは9時〜13時がピークなので、その時間帯を避けるとじっくり楽しむことができます。なかでもいちばん人が少ないのは早朝か、夕方ごろも意外と空いていますよ」

二条城
きらびやかな“贅を見せるための城”「二条城」
「大阪城などの言わば“戦うための城”と違って、“贅をみせつけるための城”「二条城」。ため息がでるほどのきらびやかさ、お寺や神社にはない、贅の尽くし方に注目です。京都のまちなかに、お城がひとつドンと構えてあるというのも、見ていただきたい理由のひとつです」

金閣寺
金色だけじゃない、すべて含めて「金閣寺」
「王道中の王道ですが、そんな場所ほど細かいところに目を向けてみてほしいです。建物だけじゃなくて、入場チケットが「御札」になっていることや 京都三大松の「陸舟の松」もあったりと、お庭や周りの池も含めて「金閣寺」なんだと。焦点をいろんなところに合わせてみると、さらに楽しめますよ」

龍安寺
考えるより、まずは感じる「龍安寺」
「仏教の要素を感じることができるのが「龍安寺」。有名な石庭は、まずは予備知識やガイドなしに眺めてみることをオススメします。真夏と真冬はオフシーズンで比較的人も少ないので、誰もいないところで心静かに、仏教のいちばん大事な部分とは? を思索しながら眺めるのにうってつけです」

雲龍院
好きな部屋でお抹茶がいただける、穴場のお寺「雲龍院」
「拝観料+500円でお抹茶がいただけるうえに、人も少なく静かなお寺。穴場です。しかもいろんなお部屋やお庭があるなかで、好きなお部屋を指定してそこでお抹茶がいただけます。事前に申し込みなどもいらず気軽に行けるので、とてもオススメです」

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善峰寺
山の中にある、個人的好みナンバー1の「善峰寺」
「紅葉の時期にお客さんを案内して、尋常じゃないくらい喜んでもらえました。山腹に広がる境内に、仏閣や塔、伽羅が点在している景色は圧巻。自然とお寺が見事に調和していて、空気も違う。善峯寺独自の世界、といった感じです。
樹齢600年の京都三大松のひとつ「遊龍の松」もあります。7月のはじめごろには紫陽花が一面に咲いていたり、秋以外のシーズンもおすすめ。車じゃないと中々行けないですし、私も大好きなお寺です」

光明寺
門を見るだけでも感動モノの「光明寺」
「入り口の立派な門から新緑や紅葉のトンネルが見えて、それだけでも十分に感動モノ。時間がないときは門だけを見てショートカットするようにしています。時間に余裕があれば、ゆっくりみてまわりたいですね」

小倉山荘 竹生の郷 本店
「お土産としてとても人気のある、百人一首のおせんべいや、柿の種をチョコレートでコーティングしたおかきなど、色んなお煎餅・和菓子をつくっている「小倉山荘」の本店。近年、別館があたらしく出来ていたりしてて、見て回るだけでも楽しいです。京都(市内)の方でも、わざわざここまで来ておみやげを選んで発送する方もいるみたいです」

メモ:
・「ヤサカタクシー」とは:クローバーのマークが目印の、京都に本社を置くタクシー会社。

・「ご飯は自ずと、車が停めやすいところを選ぶことが多いです。天ぷらが食べたい、といわれたら7、8割方 600年の歴史があるお蕎麦屋さん・尾張屋に行きます。家族連れであれば、回転寿司や和食系のファミレスも、とても喜んでもらえます」

・季節に応じて、少し回り方が変わったりもします。夕日がきれいにしずむときは、最後に嵐山エリアに着くようにして、夕日をみてもらったり。冬は東側で終わって、夜景をみてもらうようにしたり。