龍安寺(京都市)、龍興寺(南丹市)とともに臨済宗妙心寺派の三龍寺と呼ばれている亀岡市の龍潭寺。
その住職を務める「潭さん」がお寺の事から京都の事までをご紹介します。

Priest of Ryotanji in Kameoka City.
Ryotanji is among the 3 major temples of Rinzai Myoshin-ji sect
(others are Ryuanji in Kyoto City and Ryuukouji in Nantan City).
Mr. Eguchi whose nickname is Tan-san,
will be sharing his story about his temple and of Kyoto.

江口昌道

昭和47年2月、龍潭寺24世江口宗道の長男として誕生。5才の時に、父親である師匠に就いて得度、僧侶の道をスタートする。
大学卒業後、天龍寺専門道場に入門。平成8年5月に龍潭寺25世住職に就任。現在に至る。
龍潭寺23世 江口快翁が創設した児童養護施設 青葉学園の理事長として社会福祉活動にも力を注ぎ、亀岡市教育委員会教育委員なども務める。

Born in February 1972, as the first son of Ryotanji, he started is path towards Buddhist priest under his father's supervision at the age of 5. After taking 2 years of practical training at Tenryuji after graduating university, in May 1996, he became the 25th priest of the temple that his family had been guarding.
He is actively contributing to the society by running a children's foster home Aoba Gakuen which was established by his grandfather, participating as an educational member of the Board of Education in Kameoka City.

2019.05.13 MONDAY

「お経」

お坊さんと言えば、お経と言うイメージが強いかと思います。確かにその通りで朝課(ちょうか)晩課(ばんか)と言って毎日お経を読む習慣があり、檀信徒さんの年回法要でもお経を読み供養をします。そして、お彼岸やお盆の時期は繰り返し繰り返し読む事も多いです。

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お経は仏教の聖典の事であり、経・律・論の3つに分かれています。経(きょう)とはお釈迦さま等が説かれた教え。律(りつ)は教団としての規則。論(ろん)は前者2つの注釈と言う事です。お釈迦さまの教えは、そのお弟子さん達によって整理編集されるようになりました。当初、文字にはされず口伝(ぐでん)として口伝えされていましたが、サンスクリット語やパーリー語に文字化されるようになりました。貝葉(ばいよう)と言って多羅樹(たらじゅ)の葉を切り揃え、綴じたとされています。まさに最初の経本かもしれません。その後、日本の経典は中国で漢文化され、朝鮮、日本と伝わりました。その際、中国で追加整理され大蔵経(だいぞうきょう)一切経(いっさいきょう)としても伝わっています。莫大な仏典として受け継がれています。その中から「般若心経」(はんにゃしんぎょう)等代表的な経典を日常は読みます。日課経典と言います。また、何れその辺も触れてみたいと思います。
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しかし、一口にお経を読むと言っても、心得と言うものがあります。お経を読むとは、仏さまのおこころ真理をわからせて頂く為のものですから、素直な心と、やはり厳粛でもなければいけません。雑念なくと言う事が大事です。そのポイント7つを簡単に説明します。
1、手や口を清め姿勢をただし、心を調えます。
2、お経の本を持つ時は両手で捧げ持ちます。
3、声はお腹の底から出しお経と一体に。
4、2人以上で読む時は声の音やスピードに気を付け調和をはかります。
5、磬(けい)と言う鳴らし物等を使用し、3度又は5度鳴らし、合掌して始めます。細かい事には学びが必要です。
6、スピードを調整する木魚は漢字一文字の一音となります。
7、お経の終わりに磬を3度鳴らし、終了となり、更に3度鳴らして合掌礼拝となります。
因みにこれらは臨濟宗式となりますが、臨濟宗の中にも多少の違いがあるようです。

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この実践が心を調える事となり、仏教実践の第一歩となり、その一歩がとても重要と考えます。是非、その歴史的背景と心得を意識してお経をお読み下さい。

 

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