龍安寺(京都市)、龍興寺(南丹市)とともに臨済宗妙心寺派の三龍寺と呼ばれている亀岡市の龍潭寺。
その住職を務める「潭さん」がお寺の事から京都の事までをご紹介します。

Priest of Ryotanji in Kameoka City.
Ryotanji is among the 3 major temples of Rinzai Myoshin-ji sect
(others are Ryuanji in Kyoto City and Ryuukouji in Nantan City).
Mr. Eguchi whose nickname is Tan-san,
will be sharing his story about his temple and of Kyoto.

江口昌道

昭和47年2月、龍潭寺24世江口宗道の長男として誕生。5才の時に、父親である師匠に就いて得度、僧侶の道をスタートする。
大学卒業後、天龍寺専門道場に入門。平成8年5月に龍潭寺25世住職に就任。現在に至る。
龍潭寺23世 江口快翁が創設した児童養護施設 青葉学園の理事長として社会福祉活動にも力を注ぎ、亀岡市教育委員会教育委員なども務める。

Born in February 1972, as the first son of Ryotanji, he started is path towards Buddhist priest under his father's supervision at the age of 5. After taking 2 years of practical training at Tenryuji after graduating university, in May 1996, he became the 25th priest of the temple that his family had been guarding.
He is actively contributing to the society by running a children's foster home Aoba Gakuen which was established by his grandfather, participating as an educational member of the Board of Education in Kameoka City.

2017.12.06 WEDNESDAY

「イチョウと生飯」

龍潭寺には大きなイチョウの木がありあます。
普通は、イチョウが紅葉しモミジとなります。しかし、龍潭寺の場合は、日当たりなのか、モミジが紅葉してからイチョウとなり、12月上旬この時期です。
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イチョウと言うと、イチョウ並木や寺社仏閣に多くあります。何故でしょう。
それは火災予防と聞いた事があります。イチョウの木は水分が多くどんなに枝打ちしても枯れません。紅葉した葉もかなりの水分があり焼却も出来ません。そんな、要因で寺社・団地や街路の並木にイチョウがあるそうです。そして、イチョウと言えばぎんなんの実があります。大変臭いですが、手をかければ珍味として味わえます。そのぎんなんの実ですが、勿論雌の木から出来ます。しかし、雄の木が無いとぎんなんの実は出来ません。しかし、真横に雄と雌があってもぎんなんの実が出来ないようです。1キロ2キロの程良い距離にある雄と雌が良いようです。距離感。近すぎても遠すぎてもよく無いのです。人間の夫婦も同じですね。ダブルマメ知識

さて、今回は生(まな)飯(めし)と書いて、生飯(さば)です。余り聞きなれない言葉です。鯖(さば)ではありません。餓鬼(がき)等に与えるために分けた少量のご飯の事です。
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この「サバ」は宋音(そうおん)の「サンパン」がなまった音から来ているようです。修行では朝食のお粥、昼食の麦飯から食する前に、7粒程の飯を箸でつまみ、逆手の上にかざし、空じて食台の前に置きます。本来ならお香で空じるのですが、この場では手で略しているのでしょう。
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つまり、自分が食する前に、自分以外の者に施す。差し上げると言う行為です。つまりは布施(ふせ)の実践です。例えば、お寺に於いては布施を頂く行為は良くあります。葬儀や法事に対しての布施。採れたお野菜やお米などを届けて頂く事も布施。
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おすそわけ、ゆずりあいと言う事です。そして、実際に空じた生飯は集めて、屋根の上に置き鳥の餌になり、池や川に流し魚の餌と成りえるのです。この繰り返しが、絶える事の無い生命の根源とも言えます。

今の社会にとって、程良い距離間やお互い様・お陰様と言った生飯行為は、我々が大切にしなければならない事です。是非参考にして下さい。
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