龍安寺(京都市)、龍興寺(南丹市)とともに臨済宗妙心寺派の三龍寺と呼ばれている亀岡市の龍潭寺。
その住職を務める「潭さん」がお寺の事から京都の事までをご紹介します。

Priest of Ryotanji in Kameoka City.
Ryotanji is among the 3 major temples of Rinzai Myoshin-ji sect
(others are Ryuanji in Kyoto City and Ryuukouji in Nantan City).
Mr. Eguchi whose nickname is Tan-san,
will be sharing his story about his temple and of Kyoto.

江口昌道

昭和47年2月、龍潭寺24世江口宗道の長男として誕生。5才の時に、父親である師匠に就いて得度、僧侶の道をスタートする。
大学卒業後、天龍寺専門道場に入門。平成8年5月に龍潭寺25世住職に就任。現在に至る。
龍潭寺23世 江口快翁が創設した児童養護施設 青葉学園の理事長として社会福祉活動にも力を注ぎ、亀岡市教育委員会教育委員なども務める。

Born in February 1972, as the first son of Ryotanji, he started is path towards Buddhist priest under his father's supervision at the age of 5. After taking 2 years of practical training at Tenryuji after graduating university, in May 1996, he became the 25th priest of the temple that his family had been guarding.
He is actively contributing to the society by running a children's foster home Aoba Gakuen which was established by his grandfather, participating as an educational member of the Board of Education in Kameoka City.

2017.07.05 WEDNESDAY

「雨」

丁度、日本は梅雨の真只中です。この原稿を書いている時も雨でした。京都は盆地が多く、湿気のある所です。特に、梅雨時は湿気が増し息苦しい位です。

これから、京都は祇園祭りを迎え観光のトップシーズンです。皆さま、京都の湿気を覚悟してお越し下さい。お待ちしています。
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さて、雨ですが、日本では余り良いイメージがありません。雨の日は、「お足元の悪い中を」「生憎の雨ですが」と、必ずと言って良い程、わざわざ付け加えます。
何故なのでしょうね。仏教では、雨の事を「法雨」(ほうう)と言います。
法とは教えです。恵みの雨としています。また、慈悲の心とも表現されています。

この雨無しに我々の生活、あらゆる生命、地球全体は有り得ません。雨が有るから生きて行けるのです。雨に感謝しなければならない。これが法雨と言う事です。
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 世界の国々によっても雨のイメージは異なります。中国の砂漠地域では、「雨が降ると皇帝が来る」と言われ、行事等で雨が降る事を大変喜び、主催者を褒めたりすると聞いた事もあります。

禅では、雨に因んだ禅語が沢山あります。2つ紹介しましょう。
「雨過ぎて青苔湿う」(あめすぎてせいたいうるおう)数日、雨が降らなかった苔に、ひとしきり雨が降り、青々とした苔が生き生き潤っているとい言う事です。龍潭寺の苔も同じですが、これは苔に限らず、生命全て同じ事だと言えます。
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「一雨、炎熱を払う」(いちう、えんねつをはらう)暑い夏の日に、突然に大粒の雨が降る。やがて雨もやみ、晴れ間に爽やかな風が吹くと言うことです。法雨とは慈悲の心とも言いました。炎と言う名の煩悩を、雨は慈悲となり、払い導くと言う事です。そして、その慈悲心は自分自身の中にあると言うことです。皆さんの中にも法雨が降ると言う事です。

これで雨のイメージも変わるかな。

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