【6月中旬頃まで】京都のホタルを見に行こう!

京都の街に、ホタル舞う

文:田中京子
写真提供:けいはんな記念公園、オキノユウスケ
協力:京都ほたるネットワーク

「ホー ホー ホータル来い あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ ホー ホー ホータル来い」
今年もこの季節がやってきた。日も暮れた頃、川へ行くと目に付く、繰り返し光っては消えるちっちゃな黄色い光。そう、ホタルだ。

きれいな水と緑に恵まれた京都では、梅雨が近づくと「こんな街中で!?」というような繁華街や住宅地の川べりでもホタルが飛び交う。郊外では沢山のホタルが乱舞する様子を見ることのできるイベントも多い。

京都市内では左京区の哲学の道、八瀬、貴船などが有名だ。ホタルの保護啓発活動に取り組む市民団体「京都ほたるネットワーク」の副会長、西野伸(にしの・おさむ)さんは「今年は気温が高い日が続いたせいか、ホタルが飛び始めたのが早い」という。5月23日の時点で、京都市中京区のみそそぎ川、右京区の有栖川(ありすがわ)のあたりで見た、という報告があった。

梅雨入り前のひととき、来るべき暑い夏までの束の間の涼を求めて、ホタル観賞にでかけてみよう。

<下鴨神社 蛍火の茶会>

京都市左京区の下鴨神社(しもがもじんじゃ)では6月11日(土)に「蛍火(ほたるび)の茶会」がある。

明治時代に御手洗川で催されていたという納涼茶席を再興し、糺の森財団(ただすのもりざいだん)が1991年から毎年催している行事で、糺の森を流れる川に蘇った蛍を楽しんでもらおうと、境内の蛍約600匹を大籠に集め、辺りが暗くなった頃、御手洗川に一斉に蛍を放すというもの。たくさんのホタルの乱舞の様子を眺めることが出来るイチオシイベントだ。

住所:京都市左京区下鴨泉川町(いずみがわちょう)59(地図
時間:6時30分~17時
※「蛍火(ほたるび)の茶会」は6月11日。13時~納涼市開始。
ホタルを放すのは日没後。
電話:075-781-0010

<けいはんな記念公園>

京都府相楽郡精華町のけいはんな記念公園では5月20日(金)から6月12日(日)までの金・土・日・月曜に「水景園(すいけいえん)のホタル鑑賞会」を開催。日本庭園内を舞うホタルを見物できるという絶好の機会だ。

また、この「水景園」は、市民が楽しむための回遊式日本庭園として作庭されており、ダイナミックな石組や滝組、季節ごとに様相を変える風景、コイのえさやりなど、昼間の観光スポットとしても大人から子供まで楽しめる。

住所:京都府相楽郡精華町精華台6-1(地図
時間:9時~17時
料金:水景園・芽ぶきの森・・・200円、小中学生・義務教育学生・・・100円
※水景園(すいけいえん)のホタル鑑賞会」は、6月12日(日)までの金・土・日・月曜、19時~21時30分まで(受付は21時まで)、一般400円・小中学生200円
電話:0774-93-1200

<西別院町犬甘野>

亀岡市西別院町犬甘野(にしべついんちょう・いぬかんの)は、川ぞいでたくさんのホタルが見られる「穴場」。

ホタルが乱舞する川の横で野菜作りが出来る「ほたる農園」では利用者を募集している。溢れんばかりの自然の中で、せっせと野菜作りをする人々の姿も見られ、人と自然とが共存している空気を感じることができる。6月11日(土)17時15分~は、風土館「季楽(きら)」の野外ステージで「ほたるのふるさとコンサート」が開かれる。アイリッシュハープの音色に耳を傾けながら、この時期ならではの幻想的な光景を楽しみたい。

初夏、それも限りある時期にしか見られないホタル。一夜に灯る儚い光に思いを馳せてみるのも一興である。


<亀岡市西別院町犬甘野>(地図

(ほたるコンサート)
場所:犬甘野風土館「季楽(きら)」野外特設ステージ
日時:6月11日(土)17時15分~(受付は16時30分~)
※雨天時は室内(営農センター)で開催し、予約優先
電話:0771-27-2300(犬甘野風土館「季楽」)

京都市でホタルが見られるのは、6月末ごろまで。山間に行くと、7月まで見ることができる。地域の人たちが、ホタルの幼虫やえさになるカワニナの放流など、保護活動に取り組み、ホタルが生息できる環境を整えてきた。「京都市内で見られるホタルは増えているように思います」と西野さんは話す。華やかに見えるホタルの成虫は、1週間から10日ほどしか生きられない。天敵はクモだ。オスは光りながら飛び回り、草むらにじっとしているメスと出会う。「メスがいる草むらに入り込んだり、捕まえたりせず、遠くから見てください」とのこと。ホタル鑑賞に適しているのは、暖かく、雨が降ったり風が吹いたりしていない夜だ。「盛んに飛ぶのは、午後8時台です」。ホタルは強い光を嫌うので、車のライトや懐中電灯を照らしたり、カメラのフラッシュを光らせたりするのは厳禁。住宅街でホタルを見る場合は、住んでいる人の迷惑にならないよう、静かに鑑賞しよう。

ホタルの光を見ていると、いつの間にか時を忘れ、光が舞う様子にひたすらに酔いしれてしまう。お尻から必死に光を発することが、自分の居場所を示したり、オスがメスにプロポーズしたり、敵を驚かせたりと様々なコミュニケーションのツールとなっており、特にゲンジボタルは卵の段階から既に発光するというから驚きだ。ぼーっと眺めていると、ホタルの”会話”が聞こえてくるかもしれない。

↓ココもオススメ!
<宇治市植物公園・ほたるナイター>
住所:京都府宇治市広野町(ひろのちょう)八軒屋谷(はちけんやだに)25-1(地図
入園料:大人500円・小人(15歳未満)250円
※「ほたるナイター」は6月12日(日)までの21:30まで(入園は21時まで)
夜間入園料金(16:00以降)は大人300円・小中学生150円
時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)
電話:0774-39-9387
定休日:月曜

LINEで送る